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<文教市場特集>ITインフラの効率的な活用に商機 プロキシサーバーの需要が高まる

2012/03/01 19:56

週刊BCN 2012年02月27日vol.1421掲載

 小学校・中学校・高等学校に代表される文教市場は、速いスピードでIT化が進んでいる。そんな状況にあって、価格を抑えたり、ITの専門担当者がいなくても簡単に運用管理することができるなど、学校側のニーズを取り込んだICT(情報通信技術)製品が登場している。

 文部科学省は、「e-Japan重点計画」などのプログラムを策定して、ここ数年、コンピュータやインターネット環境を学校に整備することを積極的に推進してきた。ITの基本インフラが整った現在、学校はIT資産をいかに効率よく使いこなして授業に生かすかが、重要な課題になりつつある。こうした状況は、文教市場を得意領域とするシステムインテグレータ(SIer)にとって、大きな商機をもたらすことになる。

 多くの学校が頭を悩ませているのは、生徒たちが複数のパソコンから同時にインターネットにアクセスする時に、レスポンスが遅くなり、ウェブサイトを開くのに時間がかかることだ。このケースのように、サイトの一斉閲覧でアクセスが集中した時にレスポンスが遅くなるというネックを解消するためには、“代理のサーバー”の役割を果たすプロキシアプライアンスの利用が有効となる。プロキシサーバーを活用すれば、サイトにアクセスするための時間を大幅に短縮し、授業をよりスムーズに進めることができる。

 SIerが学校にプロキシサーバーを提案する際に、低価格であることのほかに、どこでも設置することができることや、運用に必要な設定が簡単にできることなどがセールスポイントとなる。要するに、企業向けのプロキシサーバーと異なり、学校での利用シーンに最適化した製品が求められるわけだ。

 一例を挙げよう。学校ならではのニーズを考慮して開発されたぷらっとホームの「EasyBlocks 教育機関向けProxyモデル」がそれだ。今、文教市場で“よく売れる商材”として、SIerの注目を浴びている。

 全国の学校で導入された実績をもっている「EasyBlocks 教育機関向けProxyモデル」は、手のひらサイズのきょう体なので、机の上に簡単に設置することができる。この手軽さは、サーバールームがなく、教室のスペースが限られている学校にとって、非常に魅力的なツールとなる。

 次ページでは、「EasyBlocks 教育機関向けProxyモデル」の詳細を紹介する。

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外部リンク

ぷらっとホーム=http://www.plathome.co.jp/