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<IBM SoftLayer特集>パートナーに学ぶSoftLayerの売り方、使い方 クリエーションライン

2014/10/30 19:55

週刊BCN 2014年10月27日vol.1552掲載

クラウドインテグレーションの精鋭集団 年内に独自管理ツールを提供

安田忠弘社長
 最先端クラウドのインテグレーションに強いクリエーションライン。設立は2006年と歴史は浅いが、複数の大手ユーザー企業からその技術力が評価され、クラウドの構築・運用を任されている。そんな精鋭のクラウドインテグレータが今、注目しているのがSoftLayerだ。

 安田忠弘社長はSoftLayerについて、「ひとことでいえば、癖がないクラウド。シンプルだし、他社のような複雑な設計思想がないので、既存のオンプレミス型システムから移行しやすい」と、高く評価している。クリエーションラインは、2年ほど前からSoftLayerのテクノロジーコミュニティに参加し、情報収集と調査研究を進めていた。その活動を通じてビジネスチャンスを感じ、今年から本格的に事業の展開に取り組んだ。

 サービスメニューは、SoftLayerの各種設定作業や運用代行、技術者の育成(トレーニング)サービスなど。SoftLayerを導入・運用するサービスをほぼ網羅し、メニュー化している。そのサービスを、エンドユーザー企業だけでなく、日本IBMのビジネスパートナーなどのITベンダーにも提供。各サービスの利用形態と価格が決まっていて、利用しやすいように工夫した。

 安田社長は、「正直にいえば、IBMが米SoftLayerを買収した2013年は、あまり動きがなかった。しかし今年に入ってからは、IBMの本気を感じる。利用者数を増やすために真剣に策を講じ始めている。年内に予定している日本でのデータセンター(DC)の稼働は、ユーザー企業に安心感を与える。SoftLayerはさらに普及するだろう」と期待する。

 クリエーションラインは、今後、SoftLayerのニーズが高まると予測して、ほかのクラウドインテグレータと差異化するために、関連の新ソリューションとして管理ツール「EasyPackage」(仮称)を開発した。「SoftLayerの管理コンソールは、日本語に対応していない部分があるなど、まだ日本のユーザーにとって難解な部分がある。もっと簡単に、わかりやすくユーザーが導入・運用するための独自管理ツールを、IBMの日本のDC開設時期に合わせてリリースする。現時点では、EasyPackageのようなツールはない」と、安田社長は自信を口にする。長年の調査研究活動を経て独自の価値を加え、SoftLayerのビジネスを本格始動したクリエーションライン。SoftLayerを担ぐITベンダーのなかでも、存在感を増すのは必至だ。

独自開発したSoftLayerの管理ツール「EasyPackage」(仮称)。運用を難なくこなせるようにユーザーインターフェースにこだわった
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外部リンク

クリエーションライン=http://www.creationline.com/