Special Issue

NTTデータ ウェーブ、WaveNETMateとWAVE225をJapan IT Weekに出展

2016/05/27 19:55

 NTTデータ ウェーブは、5月11~13日に開催されたIT見本市「2016 Japan IT WEEK 春」の「第7回クラウドコンピューティングEXPO」に総合ネットワークサービス「WaveNETMate」とシステム基盤にintra-mart Accel Platformを採用したワークフローソリューション「旅費・経費精算ワークフローソリューション WAVE225」を出展し、多くの来場者の関心を集めた。

「WaveNETMate」「WAVE225」を出展

来場者でにぎわうNTTデータ ウェーブのブース

総合ネットワークサービス「WaveNETMate」

 WaveNETMateは、企業ネットワーク(WAN/LAN)、クラウドサービス、セキュリティサービスの三つをワンストップで提供する総合ネットワークサービス。今回の出展では、これら三つのサービスに追加された新機能を中心に紹介した。

 企業ネットワークは、グローバル(国内/海外)WAN、インターネットVPN、モバイル通信、LANサービスの4サービスをラインアップする。今回、グローバル(国内/海外)WANに「クラウドコネクト for AWS」と「クラウドコネクト for Azure」が加わった。これにより、インターネットを経由せず、閉域網で安全にWANとAWSやAzureとダイレクト接続が可能になる。

 また、LANサービスには「WiーFiクラウドサービス」を追加。月額利用制のため、初期導入時の手間と時間、機器のコストを大幅に抑えて、手軽に無線LANが利用できる。

 クラウドサービスは、SaaS、IaaS/PaaS、DaaSのすべてを網羅する。IaaS/PaaSについては、2015年11月に「マルチクラウドサービス」の提供を開始。2016年4月に機能強化を図り、従来のNTTCom EC、AWSに加えて、IIJ GIO P2を追加した。さらに、今年上期中にはAzureも追加予定だ。

 基盤提供と運用業務をカバーする「フルマネージドサービス」(AWS)、基盤提供のみでリソースの追加/変更をユーザー側で対応可能な「セルフサービス」(NTTCom EC)、両者の中間となる「マネージドサービス」(IIJ GIO P2)を用意し、スモールスタートから基幹系用途まで、幅広いニーズに対応する。

 セキュリティサービスは、ユーザーシステムに実際の攻撃を想定した操作を行い、ぜい弱性の有無を検査する「セキュリティ診断サービス」を提供する。今回、新たに標的型攻撃への対策に有効なセキュリティ機器(UTM)をユーザー環境に設置して保護する「UTMサービス」とセキュリティ機器を運用・監視する「マネージドセキュリティサービス」を加えた。

 WaveNETMateは、ネットワーク構築からクラウド基盤構築、セキュリティを含めた運用管理まで一気通貫で提供できることが最大の強み。マルチキャリア、マルチベンダー構成に対応するため、ベンダーロックインにならず、コンサルテーションを通じてユーザー環境に最適な提案が可能になる。また、各種申請、ハードウェア調達、回線・機器・保守費用などの請求業務を一元化でき、煩雑な事務処理を軽減できる。

「WaveNETMate」のサービス構成図

旅費・経費精算など間接業務の効率化を実現

 「WAVE225」は、旅費・経費精算など間接業務の効率化をはかるワークフローソリューション。現在ラインアップとして「WAVE225旅費・経費精算」と「WAVE225稟議」の二つのソリューションを揃えている。ワークフローシステム基盤として「intra-mart Accel Platform」を採用しており、複雑な申請・承認フローにも柔軟に対応する。

 WAVE225の特徴の一つは、カスタマイズ性の高さにある。プログラムソースを公開しているため、企業固有の業務や規約、機能要望に合わせて柔軟にカスタマイズができる。今回は、旅費・経費精算の業務効率化を可能にする、「WAVE225旅費・経費精算」を中心に紹介していこう。

 2013年に販売を開始した、旅費・経費精算ワークフローソリューションは、すでに数十社に導入されており、利用者が数千人の大規模ユーザーにも多数採用されている。

 旅費・経費精算に必要となる業務プロセスを標準機能として備えているため、短期間かつ低コストで導入が可能。また、プログラム改修を行わず設定でカスタマイズができる容易性も特徴だ。例えば、企業特有の「仕訳」や「外部連携ファイル」のカスタマイズにも、設定で対応が可能。国内と海外で異なる課税の仕訳データも、選択項目を選ぶだけで自動仕訳データが作成できる。画面上のメンテナンスだけで対応が可能な機能を多数備えているため、システム導入の効率化が期待できる。

 「SAP」「Oracle」「Biz∫」などのERPシステムとの連携が可能で、リアルタイム連携、バッチ連携いずれにも対応し、ERPシステムの“フロントシステム”として活用することができる。

 旅費精算では、「乗換案内(ジョルダン)」「駅すぱあと(ヴァル研究所)」との連携機能を標準搭載し、経路検索や定期券を考慮した運賃計算を自動で行うことができる。

 さらに、多言語(日・英・中)、多通貨(円・ドル・元)に標準で対応するなど、グローバルでの利用に配慮している。

 今年4月には、スマートフォンなどのモバイルデバイスへも対応した。営業担当者などによる社外からの申請、上司による出張先での承認が可能になる。

 「WAVE225」が採用するintra-mart Accel Platformは、4000社以上が導入しているシステム基盤だ。旅費・経費精算、稟議だけでなく、他のワークフロー業務を必要に応じて追加していくことができる拡張性の高さも大きな魅力だ。

旅費・経費精算ワークフローソリューションの機能
  • 1

関連記事

NTTデータ ウェーブ 初出展のJapan IT Weekでintra-mart基盤のワークフローシステム「WAVE225」を提案

NTTデータ 代表取締役社長 岩本敏男

NTTデータGSLなど4社、SAP S/4 HANAの構築・運用に関する共同検証を実施

<インタビュー>NTTデータ イントラマート 成長続ける「intra-mart Accel Platform」 パートナーのビジネスに大きな変化

NTTデータ イントラマート、中国事業を再生へ、チャネル販売でビジネスを拡大

外部リンク

NTTデータ ウェーブ=https://www.nttd-wave.com/

WaveNETMate=https://www.nttd-wave.com/solution/NetMate/

旅費・経費精算ワークフローソリューション=https://www.nttd-wave.com/solution/WAVE225/