Special Issue
高セキュリティと高パフォーマンスを実現したDaaS「ニフティクラウド デスクトップ」
2016/10/04 19:54
ニフティは、ニフティクラウドの新サービスとして6月29日、クラウド上に仮想デスクトップ環境(VDI)を構築する「DaaS(Desktop-as-a-Service)」サービス「ニフティクラウド デスクトップ(専有型)」の提供を開始した。ヴイエムウェアのHorizon DaaSベースとする同サービスの特徴やオンプレミス型サービスと比較したメリット、さらに販売について、ニフティとサービスの開発に協力したヴイエムウェアに聞いた。
安全で使い勝手に優れるクラウド型VDIサービス
ニフティ
向平友治
クラウド事業部
クラウドマーケティング部
ニフティクラウド
エバンジェリスト
今回リリースした専有型は最低利用単位を200DVIからとしており、「主に、500クライアント以上のユーザーを抱える中堅以上の企業をターゲットとしている。一方、今後提供を予定している共有型はSMB(中堅・中小企業)をターゲットに、最低利用単位を1VDIからとし、オンデマンドでの申し込みからサービスの提供までできるようにする」とニフティの向平友治・クラウドマーケティング部ニフティクラウドエバンジェリストは説明する。
専有型は、ヴイエムウェアの「VMware Horizon DaaS」のテクノロジーをベースに、仮想デスクトップサービスをニフティクラウド上の専有環境で提供する。これに「VMware NSX」のマイクロセグメンテーション機能と、トレンドマイクロが提供する「Trend Micro Deep Security」のマルウェア自動検知機能を組み合わせ、マルウェア感染時の自動隔離機能を標準実装している。しかも、ウイルス検知機能はエージェントレスのため、ウイルススキャンによってデスクトップの動作が遅くなることがない。
以前からVDIは、セキュリティや情報漏えい対策の強化を目的に導入するケースが多かったが、最近、とくに増えているのが標的型攻撃への対策だ。
「実際、マルウェアの感染に気付かないことも多く、被害が拡大する原因となっている。当社のサービスはマイクロセグメンテーションされた環境を標準で提供するので、被害を最小限にとどめることができる」と向平エバンジェリストは説明する。
セキュリティに加えて、重視したのがパフォーマンスだ。ストレージ基盤にはオールフラッシュ型ストレージを採用。仮想デスクトップの導入にあたって最もユーザーが懸念する操作遅延を極力抑えて、ローカルPCと変わらないレスポンスを実現した。
ヴイエムウェア
福本薫
vCloud Air Network
シニアテクニカル
アドバイザー
「実は、当社自身がサービスのファーストユーザーだが、社内でレスポンスに対する不満は一切出ていない」と、向平エバンジェリストは自信をもって話す。
ヴイエムウェアの福本薫・vCloud Air Networkシニアテクニカルアドバイザーは、「ニフティクラウド デスクトップの仕組みは、ニフティさんの高い技術力との組み合わせの妙だと考えている。実際、VMware NSXを活用したセキュリティやパフォーマンスなど、あらゆる面で納得できるクオリティを実現しており、世界の最先端を行っている」と太鼓判を押す。
また、4500社以上の導入実績をもつニフティクラウドIaaSと同等の高い品質を提供し、ニフティクラウドの各機能と連携もできる。VDI環境をニフティクラウド上で構築したActive Directoryやファイルサーバーなどと接続すれば、社内のIT環境をすべてクラウド上に構築することも可能となる。
マルウェア感染時の自動隔離機能の概要図
専門のパートナー企業3社がインテグレーションを担当
これまでVDIはオンプレミス型が主流で、現在も約9割の企業はこの手法を採用する。だが、オンプレミスでVDIを構築するには、物理サーバーやストレージなどのハードウェアに加えて、仮想化ソフトウェアやVDIソフトウェアも必要だ。これらのイニシャルコスト加えて、サイジングや設計の難しさ、運用管理の負荷という問題もある。
「ニフティクラウド デスクトップなら、ハードウェアの選定やサイジング、構築にかかる工数と時間を大幅に削減して、イニシャルコストを大幅に抑えることができる。構築後も運用・管理の手間がかからないことが大きなメリット」と向平エバンジェリストは説明する。
なお、利用開始までの期間は、サーバーリソースの調達が必要な専有型のため、申し込みから2か月程度となっている。
ヴイエムウェアの福本シニアテクニカルアドバイザーも、「オンプレミスと比べてVDI導入のハードルを下げて、手軽に利用することができるようになる。VMware Horizon DaaSをベースとするニフティクラウド デスクトップが普及することで、日本のDVI市場がさらに活性化することを大いに期待している」とエールを送る。
また、ニフティでは、VDI導入を検討している企業が安心してサービスを導入できるようにするため、インテグレーションに関して、専門のパートナー企業と提携している。
「パートナー企業であるニッセイコム、PFU、富士通エフサスの3社は、いずれもVDI関連の構築に数多くの実績をもつ。また、ニフティクラウドに関する技術やノウハウも豊富で、極めて高い品質でのインテグレーションおよびサポートを提供できるので、安心してサービスの導入を検討してほしい」と向平エバンジェリストはアピールする。
ニフティは、ニフティクラウドの新サービスとして6月29日、クラウド上に仮想デスクトップ環境(VDI)を構築する「DaaS(Desktop-as-a-Service)」サービス「ニフティクラウド デスクトップ(専有型)」の提供を開始した。ヴイエムウェアのHorizon DaaSベースとする同サービスの特徴やオンプレミス型サービスと比較したメリット、さらに販売について、ニフティとサービスの開発に協力したヴイエムウェアに聞いた。
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外部リンク
ニフティ=https://www.nifty.co.jp/
ニフティクラウドのデスクトップサービス(専有型)=http://cloud.nifty.com/service/desktop.htm