インターネットイニシアティブ(IIJ)のセッション「SASE市場の波に乗る!~ITベンダーとして押さえるべきネットワークセキュリティ提案のコツ~」には、サービスプロダクト推進本部営業推進部ネットワークソリューション課の束原佑弥氏が登壇。同社のSASEサービス「IIJ Omnibusサービス」を紹介した。
インターネットイニシアティブ
サービスプロダクト推進本部 営業推進部
ネットワークソリューション課
束原佑弥氏
インターネットに接続するためのトポロジーは、かつての主流だったWAN(広域網)から、昨今はSASE(Secure Access Service Edge)へと移行しつつある。SASEとは「ネットワーク機能とセキュリティー機能をクラウド上で統合的に提供する形態」(束原氏)のこと。場所や端末種類を問わず、高いセキュリティーレベルで業務リソースにアクセスできる。このSASEのネットワーク機能(具体的にはSD-WAN)を省いたサブセットとして、SSE(Security Service Edge)も存在する。
そのSASEについて、束原氏は「IIJは、二つの軸で提供している」と説明する。
一つは“グローバルSASE”のインテグレーション(組み込み)。1000ユーザーを超える企業向けにIIJのグループ会社が提供している。
もう一つは、100~5000ユーザー規模の企業向けのSASEサービス「IIJ Omnibusサービス」だ。これは、同社のデジタルワークプレースプラットフォームを核に同社のサービス群を束ねた。このほか、30~300ユーザー規模の企業向けには「IIJセキュアアクセスサービス」とIIJ Omnibusサービスを組み合わせた小型のSASEも用意されている。
このIIJ Omnibusサービスにはいくつかのユニークな特徴がある。まず「1回線、1機器でローカルブレイクアウト(LBO)ができる」(束原氏)こと。専用回線も終端ルーターも用意する必要がなく、より経済的にLBOを実現できる。また、SD-WANルーター用の機材に「SA-W2L」を選択すると、モバイル回線を使った先行開通が可能。物理回線を調達できたら、モバイル回線は災害時のバックアップ用に転用もできる。
また、再販を担当するパートナー企業にとっては、顧客への展開時に人を派遣しなくて済む利点がある。IIJ OmnibusサービスのSD-WANルーターはゼロタッチプロビジョニングに対応しており、回線に接続するだけで、諸設定が自動的に組み込まれるからだ。何か問題が発生しても、ルーター設定はリモートから変更できる。
IIJはパートナー企業に手厚い支援を提供している。ベースとなるのは、IIJパートナー営業による提案支援と専任エンジニアによる設計/構築支援。束原氏は「マーケティング支援やコミュニケーション促進のほか、顧客にSD-WANを体験してもらう『SD-WAN徹底体感コース』も用意している」と話し、SASEビジネスへの参入を呼び掛けた。