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シーイーシー PDA専用サイト、3月開設 地図データをダウンロード販売

2002/02/25 16:09

 

 シーイーシー(森本洋一社長)は、ソフトのダウンロードサイト「ソフトダイレクト・ドットコム」(http://www.soft-direct.com/)においてPDA製品の販売を強化、PDA専用サイトを3月下旬にオープンする。同サイトを法人向けソリューション販売の窓口と位置づけており、PDA専用サイトのオープンで需要拡大につながると判断した。第一弾として、アルプス社(廣瀬典和社長)と提携し、すでに1月31日からポケットPC用地図データ「モバイルアトラス」を他社サイトに先駆けダウンロード販売している。地図を使ったPDAソリューションも積極的に構築し、サイト全体で取り扱いタイトル1000、2002年売り上げ1億2000万円を目指す。

 ソフトダイレクト・ドットコムは、ダウンロードソフト240製品、通販パッケージソフト90製品の合計330製品を揃え、毎週金曜日に7万人の会員向けにメールマガジンを発行している。

 今後1000タイトルを揃え、来年度(2003年1月期)1億2000万円の売り上げが目標。

 メインターゲットは企業内個人だが、「サイトオープン当初から、企業ユーザー向けビジネスも狙いとしてきた」(シーイーシー・サービス事業本部副本部長パッケージソリューション事業部長兼ビジネス推進部長・田口勉取締役)と、ソフトダイレクトを法人向けソリューション拡大の窓口として捉えている。

 3月下旬にオープン予定のPDAサイトも、「PDAが普及期に入り、ビジネスでも本格的に活用されていくのではないか。サイトでは、ソフトだけでなく、活用ノウハウ、本体の販売、教育サービスなど、BtoBを想定した中身の充実をはかっていく」方針で、同社のCRMソフトとの連携も進めていくとしている。

 ダウンロード販売開始第一弾として、アルプス社の「モバイルアトラス」の販売を開始する。「ビジネス現場での地図データの利用はこれから本格化する。現場の営業マンなどが地図を使うことが見込まれ、ビジネスソリューションの構築もしやすい」(田口取締役)という。

 アルプス社でも、「当社は個人向けビジネスがメインと見られているが、今後は法人向けソリューション事業の主力としていきたい。その点で、シーイーシーさんとの連携は当社にとっても非常にメリットが高い」(アルプス社・廣瀬社長)と、法人向けビジネス拡大につながると判断した。

 「当社のパッケージソフトは、BCN AWARDのマップ・ナビ部門で3年連続ナンバー1を獲得するなど、販売は好調。しかし、都道府県別のパッケージは東京のような大都市以外はマーケットサイズが小さく、採算を考えるとパッケージ化しにくい。そんななか、ダウンロード販売では、低コストでデータを販売することができる」(アルプス社・廣瀬社長)と、ダウンロード販売のメリットを強調する。

 現在発売しているのは、プログラムソフトと、地図データとして東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県。3月下旬にはそれ以外の全都道府県データを発売する予定。
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