NEC（金杉明信社長）は、クライアントパソコンを企業ユーザーに訴求することを狙い、7月1日に販売店などのパートナー、7月2日に大企業ユーザーを対象にセミナー「Office Communication Style2003」を開催、これを機に全国キャラバンを展開する。

企業およびパートナー対象に

　「今年は、1999年から00年頃に導入されたパソコンがリース切れの時期を迎え、買い換え需要が活発化していく。また、IT投資促進税制の実施など、追い風も吹いている。そこで販促イベントを実施し、企業ユーザーや販売パートナーと共に市場を盛り上げていく」（鈴木慎也・パートナービジネス営業事業本部ビジネスPC事業部マーケティンググループ主任）と話す。

　全国キャラバンに先立って開催されるセミナーは、インテル、マイクロソフトとの共催。

　1日目は販売パートナーが対象。

　NECのクライアント／サーバー事業戦略、インテルの自社内をIT化した際のTCO（システム総保有コスト）削減と従業員の生産性向上の実例、マイクロソフトの中小企業に有用なコンテンツの紹介とパソコンを活用したインフォメーションワークの紹介などがテーマ。

　2日目は大企業ユーザーなどがターゲットになる。

　初日と同様の内容に加えて、シスコシステムズによる無線LANを導入した場合の生産性の向上とセキュリティ対策の具体例の紹介、NECの次世代オフィスコミュニケーションによるビジネス変革などがテーマになる。

「市場別にセミナーの内容を変えることで、それぞれの市場喚起につなげていく。ここ数年、ソリューションの紹介を中心にアピールしてきたが、やはりハードなしにはソリューションも導入されない。今回のセミナーをきっかけに、パソコン販売を増強していきたい」（鈴木主任）としている。