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シャープ ザウルスの法人向け販売を強化、3年で個人向けと同等水準目指す

2004/12/06 21:17

週刊BCN 2004年12月06日vol.1067掲載

 シャープ(町田勝彦社長)は、パーソナルモバイルツール「ザウルス」の法人向け販売強化を図る。このほど、NTTコミュニケーションズ(NTTコム)およびNECとともに、企業向けの情報通信ソリューションの提供を開始した。今後も新たなソリューションと組み合わせる形で、法人向け需要の喚起を図り、今後3年程度で個人と法人の販売比率を同等水準まで高めたい考えだ。

 新たに提供を開始したソリューションは、NTTコムの無線LANサービスであるSIPをベースとしたNECの現在情報・通信サービス「ユビキタスSIPサービスソリューション」とシャープのザウルスで構成する。暗号化ソフトを導入することでザウルスを携帯する人の現在状況を安全に把握し、その状況に応じて音声通信やインスタントメッセージ・チャットなどの手段でコミュニケーションをとることができる。インターネットを利用するため、携帯電話などに比べ通信コストも抑制できる。

 従来のザウルスの法人向けソリューションでは、インターネット端末をベースとした使い方が中心だったが、ウェブやデータの画面を見ながら音声通信なども行えるため、用途は格段に広がる。NECのユビキタスSIPソリューションも、PDA端末としては当面はザウルスのみに提供されることもあり、今回のサービス提供開始後1年で3000台程度の販売が見込まれている。

 シャープでは、今後もさまざまな企業向けソリューションと連携する形で、ザウルスの法人向け販売を強化。現在は個人向けが中心となっているザウルスの顧客層を広げ、今後3年程度で個人・法人の比率を同等程度にまで引き上げる考えだ。
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