セキュリティ製品開発・販売のアズジェント（杉本隆洋社長）は、個人情報保護法に適した企業の情報セキュリティ対策体制構築を支援する、エンドユーザー向けセキュリティソフト「マジックポリシークイックver2.5」を販売開始した。

　コスト負担を考えてセキュリティコンサルティングサービスを受けられない中堅・中小企業（SMB）などに売り込み、発売後1年間で600本の販売を見込む。価格は50万4000円。直販だけでなく、パートナー経由の販売も促進する考えで、パートナーも広く募る。

　企業がセキュリティ対策を構築するうえでは、社員の教育やセキュリティポリシーの作成・運用など、製品やサービスを導入するだけでは不十分な点が多い。現在では、セキュリティポリシーを作成し、どのように運用するかという分野が重要視されており、そのためのコンサルティングサービスが不可欠になっている。

　しかしその一方で、「費用を考えると、コンサルティングサービスを導入したくても不可能なケースが中小企業には特に多い」と駒瀬彰彦・取締役セキュリティ・ポリシー事業部事業部長は分析。アズジェントでは、企業のセキュリティ対策状況を安価にエンドユーザー自らがチェックできるツールが必要と判断し、同製品の開発・販売に踏み切った。

　これまでアズジェントでは、個人情報保護のための組織体制構築支援ツールは提供していたが、「ISMS（情報セキュリティマネジメントシステム）認証」基準や、個人情報保護に関するコンプライアンスプログラム「JIS Q 15001」など、「幅広いセキュリティ管理基準に対応した製品は初めて」（駒瀬取締役）となる。