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ヘッド・ソリューションズ SaaSに経営資源を集中 EAIで業務ソフトと連携

2006/08/28 17:59

週刊BCN 2006年08月28日vol.1151掲載

 SIerのヘッド・ソリューションズ(佐藤秀哉社長)はSaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)方式のソフトと既存の業務ソフトを連携させるシステム開発に経営資源を集中する。

 インターネットを使ってソフトウェアを提供するSaaSは、他の業務ソフトと連携するための接続仕様が公開されていることが多い。EAI(エンタープライズアプリケーションインテグレーション)パッケージソフトなどを活用して顧客企業の既存の業務ソフトと連携させることで、「SaaSを活用した円滑な業務システムの構築」(佐藤社長)を行う。

 具体的にはCRM(顧客情報管理)システム開発のセールスフォース・ドットコムなどSaaS方式のソフトをウェブメソッドやアプレッソのデータスパイダーといったEAIパッケージソフトを使って既存の業務システムとつなぐ。

 セールスフォース・ドットコムの販売本数は急速に伸びており、基幹業務システムなどとの接続需要が拡大。これを受けてヘッド・ソリューションズではセールスフォース・ドットコムの認定コンサルタントを増員したり、メール配信ソフトや地図ソフトなどCRMと親和性が高いアプリケーションの品揃えを増やしている。SaaS普及の波に乗ることで事業拡大を狙う。

 同社は今年3月までは関連会社でSIerのザ・ヘッドの事業部門だったがSaaS関連ビジネスの年商が1億円規模に増えてきたことから4月に独立。SaaSに強いSIerとして今後3年程度で年商12億円規模の売り上げを目指す。
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