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チェンジビジョン コミュニティを積極活用 販売本数を伸ばす

2006/10/09 18:04

週刊BCN 2006年10月09日vol.1157掲載

 ソフト開発のチェンジビジョン(平鍋健児社長)はユーザーコミュニティを活用して販売本数を伸ばしている。主力のシステム設計ツール「JUDE/Professional(ジュード/プロフェッショナル)」はインターネット上のコミュニティで高い評価を得て世界で11万人余りのユーザーを獲得した。後続の新製品もベータ版の段階からいち早く公式コミュニティで公開し、ユーザーとのコミュニケーションを通じて完成度を高めている。

 業界標準のユニファイド・モデリング・ランゲージ(UML)を使ってシステム設計を行うツールや内部統制の強化に対応した文書作成支援ツール、プロジェクトの進行管理ツールなどを開発している。いずれも1ユーザーあたりの価格は数万円-10万円以下に抑えることで、「現場のユーザーが率先して購入できる」(熊谷恒治・取締役セールスマーケティング部部長)ように設定した。

 公式ユーザーコミュニティは日本語と英語の両方を開設しており参加者は約5万人。製品のベータ版や体験版などを無料でダウンロードでき、業務で実際に使う段階になったら購入してもらう方式を採用している。今年11月に発売予定のソフトウェア開発プロジェクトの進行管理ツール「TRICHORD(トライコード)」はベータ版を公開してユーザーニーズを積極的に反映している。またベータ版のトライコードを使って自らの開発進捗状況を公開する取り組みも行っている。

 ジュードシリーズで内部統制向けのバージョンを9月に追加したり、トライコードを投入するなど今年度(2007年3月期)は製品ラインアップの強化に努める。

 来年度にはジュードシリーズ全体で2万本、トライコードシリーズで3000-5000本の販売を見込む。3年後には年商5-6億円を目指す。

 チェンジビジョンはSIerの永和システムマネジメントと豆蔵のグループ会社。
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