ストレージ機器に特化したディストリビュータのキング・テック(王遠耀社長)は、自社ブランドRAID「SuperRAID」を市場投入し、中堅企業向けの製品販売を強化する。初年度となる2007年9月期には、2-3億円の売り上げを目指す。

 これまで同社が主戦場としていた市場は中小企業。ここにきて、自社ブランドRAIDで中堅企業向け製品の販売に力を入れるのは、マーケットの拡大による売上増加を狙いとしている。

 王社長は、「データ容量の増大にともない、ストレージ製品の買い増しが多いのは中堅企業だ。し烈な戦いが繰り広げられているローエンド市場でのノウハウを生かして競争に打ち勝つ」と強気の姿勢。しかも、メーカー製品と比べて低価格で販売するため「安さという点では負けない」と強調する。さらに、ディストリビュータとして「リセラーなど販売ルートは、すでに確保した」という。

 製品のサポートについては、05年に保守・修理サービス会社のシステムマネジメントを買収したことで、「メーカーに負けないサポート体制が整っている」としている。

 同社は、09年9月期のIPOに向けて業績拡大策を一気に講じている。昨年4月には、MRFソリューションの買収でホストコンピュータ系テープメディアの販売にも着手するようになり、06年9月期には売上高15億円を達成した。昨年7月には、香港に販売子会社を設立したことで中国市場に参入。これにより、07年9月期の売上高は前年度の2倍にあたる30億円を見込んでいる。

 そのうち、中堅企業向け自社製品の販売については、「2-3億円の売上規模。ほかの事業と比べれば控えめな数値だが、中小企業に加えて中堅企業市場でもアドバンテージを持てれば、マーケットで主導権を握ることにつながる」という。また、製品ラインアップの増加でサポート・サービス事業の拡大も図っていく考えで、「1割弱で推移するサービス事業の売上比率を近い将来、3割まで引き上げる」としている。