ネットワーク機器メーカーのファーウェイスリーコムジャパン(陳宇耀社長)は、日本市場での事業拡大を図る方針を打ち出した。組織体制の整備や製品ラインアップの拡充で、2007年末までにマーケットシェア2位を狙う。

 同社は、中国の大手ネットワーク機器メーカーであるファーウェイスリーコムの日本法人として03年11月に設立。しかし、社員が少ないことや代表取締役の不在など組織体制が十分でなかったことから、これまでは日本での知名度が低かった。そこで、昨年後半から組織体制を強化。ネットワーク機器業界を渡り歩いてきた陳宇耀氏が代表取締役として就任したほか、スタッフの多くがシスコシステムズやジュニパーネットワークス、アライドテレシスなど大手ネットワーク機器メーカーから転職してきた。

 これにより、今年から“新生ファーウェイスリーコムジャパン”として再スタートできる布陣を敷いたことになる。

 陳代表取締役は、「(私を含め)すべての社員が、これまで経験してきたノウハウを生かし、日本市場でトップレベルの企業に必ず成長させる」と決意を表明する。国内シェアについては、「まずは今年中にシェア2位を獲得し、トップのシスコシステムズを追い抜ける圏内まで伸ばしていく。近い将来に、トップシェアを目指したい」考えを示す。

 製品ラインアップについては、今年に入ってからL2スイッチの「S3100-EI」シリーズと「S5100-EI/SI」シリーズを発売。両製品群とも、「省スペース化やポート数が多いモデルの追加など、本社の開発部門が日本法人のリクエストに応じて開発した」(塩谷徹・技術本部副本部長)ものだ。

 2月中旬には、IPv6に対応したスイッチ「S3610」と「S5500」、ルータの「MSR」などを投入。塩谷副本部長は、「日本では、IPv4からIPv6への移行が進みつつある。しかも、通信事業者によるNGN(次世代ネットワーク)基盤の構築により、企業内IPネットワークもますます変貌を遂げる。リプレース需要を狙い、一気に新規ユーザーを開拓していく」としている。