日本ヒューレット・パッカード(日本HP、小田晋吾社長)は、統合ネットワーク型ストレージシステム「HPストレージワークス・オールインワン・ストレージシステム(AiO)」を軸にSMB(中堅・中小企業)向けストレージ事業の拡大を図る。100万円以下の価格設定や、SAN(ストレージ・エリア・ネットワーク)が簡単に構築できることを前面に打ち出すことで新規開拓を徹底。2007年末までにSMB向けストレージ事業を現状の2倍まで引き上げる方針だ。

 同社が「AiO」を市場投入したのは、「DAS(ダイレクト・アタッチド・ストレージ)を構築しているSMBがまだまだ多い。FC(ファイバーチャネル)─SANスイッチが高価格であることから、ネットワークストレージへの投資負担が重いことや、システム運用が難しいという意識が強い」(菅澤由恭・エンタープライズストレージ・サーバ統括本部ストレージワークス製品本部ビジネス開発部)ためだ。同社でも、これまでネットワークストレージ機器の販売先は大企業が中心。SMBに対する販売はDASが多かったのが事実だ。そこでIP-SANで安価にSANが構築でき、しかもシステム管理者がストレージに関する専門知識がなくても運用が可能なシステムであることをアピールすることで、「SMBに対してSANを普及させていく」としている。

 同システムは、操作画面に基づいてストレージ管理や拡張、データ保護を行えることが特徴となっている。ウィザードで容量管理やサイズ拡張、スナップショット、バック管理の設定が可能だ。価格は、81万9000円からと低めに設定している。

 また、「ユーザー企業が導入しやすい点で、販売代理店にとっても売りやすいシステムといえる。FC-SANなどはネットワークシステム系SIerが販売するケースが多かった。しかし、AiOはネットワークストレージの知識がなくても売れる」としており、サーバーシステムに強いSIerを販売代理店として確保した。ストレージシステムの強化でサーバーのリプレースを促進させることも狙っており、販売代理店とのパートナーシップを深めることにも力を注いでいく。

 SMBへのSAN普及については、「低価格で導入できるとの理解が進めば急速に立ち上がるのではないか。今後1年間が勝負」とみている。