京セラ丸善システムインテグレーション(北村寛社長)は、SMB(中堅・中小企業)向けBI(経営情報分析)ツール「Yellowfin(イエローフィン)」の販売を開始した。低価格であることが最大の武器。コンサルティングを含めた製品・サービスの提供を徹底することで、初年度に1億5000万円の売上高を目指す。

 同社は、丸善グループのIT関連ベンダー統合に加え、京セラコミュニケーションシステムの資本参加で2004年に設立したSIer。文教市場や医療市場をはじめとして、製造や流通、出版分野で顧客を獲得。現段階で2700超のユーザーを抱えている。

 SMB向けにBIツールの販売に着手したのは、「コンサルティングを含めたソリューションベースのビジネスを推進するため」(阿部満・ITコンサルティング部長)という。BIというと、ITシステムを熟知している担当者がいなければ導入できないと思っているSMBがほとんど。「こうした壁を取り払うために、販売することを決断した」としている。

 「イエローフィン」は、BIツールベンダーである豪州Yellowfinの製品。京セラ丸善が日本での総販売代理店として契約した。ウィザード形式で抽出したいデータをドラッグ・アンド・ドロップするだけでレポートを作成できるほか、グラフや数値など分析したい項目をクリックすれば関連した詳細なデータの表示ができるなど、簡単操作が特徴だ。また、作成レポートにコメントをつけることやコメントに対する返信など、コミュニケーション機能も搭載。「経営者やIR担当者だけでなく営業担当者など、“攻めの経営”を行うために、ユーザー企業が社内全体で活用できる」とみている。しかも、価格は136万5000円と他社よりも安く設定していることで「いくつかの業種でユーザー企業の新規開拓が図れる」と自信をみせる。

 現段階では、同社が得意とする業界で販売しているが、一方で各地域の地場ITベンダーとのパートナーシップの確立を進めていく方針だ。