OKIデータ(杉本晴重・社長CEO)は今年度(2009年3月期)、企業ニーズに応じてモノクロ機などの製品ラインアップを増強する。1月に就任した杉本・新社長は「プリンタの物量が減るとサプライも減る」として、週刊BCNの取材で同方針を明らかにした。また、4月1日付で大幅な組織改編を実施。販売、商品企画を一体化した「プリンタ事業統括本部」などを新設して意思決定スピードアップを図り、ニーズに応じた戦略を迅速に行う体制を敷いた。

 製品面では「ローエンド製品を増やし、MFP(デジタル複合機)の品揃えを増やす」(杉本社長CEO)方針だ。同社はここ数年、カラー化率を高める戦略を推進してきたが、「モノクロのニーズが高く、ここをもう一度ちゃんとやる必要がある」(同)と、プリンタ出荷台数を引き上げ、サプライの収益を再度高めることの重要性を勘案してモノクロを強化する。さらに、一般OA市場では、MFP率が高まりシングル機の需要が減っていることから、コピーメーカーと競合しないMFP製品を増やす計画だ。

 新組織では、より効率的なマネジメントを確立するために体制を大幅に見直した。販社管理や商品開発・企画部門を一体で掌握する「プリンタ事業統括本部」と、受注・生産・出荷・棚卸までを統括する「生産統括本部」を新設。責任と権限を明確にし、スピード経営を指向するほか、「営業は、“売り”に徹する体制にした」(杉本社長CEO)として、中期経営計画(2010年度まで)の実現に向けた体制を築いた。

 国内の中期経営計画では、2010年度(11年3月期)までに売上高350億円に(07年度は241億円の見通し)、営業利益は70億円(07年度は未公表)に到達することを目標にしている。