日本の天才大学生が世界へ――。米マイクロソフトが主催する全世界の学生を対象にソフト開発技術などを競う大会「Imagine Cup 2008」に、日本人大学生5人が参加した。9部門で構成した今回には、同志社大学大学院生4人チーム「NISLab」が「ソフトウェアデザイン部門」に参加し、慶應義塾大学生1人が「アルゴリズム部門」に日本人として初めて出場。開催会場のパリで、日本の“スーパークリエータ”たちが自身の技術力を武器に果敢に挑んだ。

 「Imagine Cup」は、米マイクロソフトが2003年に始めた学生向けイベント。学生のソフト開発技術や発想を競わせる世界レベルの大会で、同社が社会貢献活動の一環として進めている。第6回目の今回は、200か国以上約20万人の学生が予選に応募し、決勝戦には61か国から370人が出場した。

 今回、日本からは9部門あるなかの2部門に参加。ソフトウェアの作成技術を競う「ソフトウェアデザイン部門」に同志社大学大学院の工学研究科生4人がチーム「NISLab」として参加し、アルゴリズムを改良して問題を解く「アルゴリズム部門」に慶應義塾大学環境情報学科1年生の高橋直大氏が出場した。「NISLab」は、ソフト開発企業のナルボの協力を得て開発した消費電力管理システム「ECOGRID」で勝負。一方、高橋氏は日本人として初めてのアルゴリズム部門出場者となった。アルゴリズム部門では24時間以内に10問の問題を解き、その合計点を競う。

 「NISLab」の加藤宏樹氏は、「本大会出場できるなんて想像もしていなかったが、その後から自信が芽生えてきた。世界大会出場が決まってから自分たちでどうすれば良くなるかを考え濃密な時間を過ごせた」と自信を示した。一方、高橋氏は「今回3回目の挑戦でやっと世界大会に出場できた。参加するからには、ナンバーワンを目指す」と抱負を語った。

 一方、マイクロソフトの長井伸明・デベロッパー&プラットフォーム統括本部シニアマネージャは、「品質を向上させるための努力は、社会人になってどんな企業に入っても必ず行うこと。その経験を学生時代にできる場を与えられることに意味がある」と説明した。

 過去の大会で日本人の結果は、05年大会で「ビジュアルゲーミング部門」で灘高等学校の加藤新英氏が世界1位となっている。「ソフトウェアデザイン部門」では06年大会の鈴鹿工業高等学校生などの4人が出場した病院管理・電子カルテシステムの6位が最高。