インド大手通信事業者のタタ・コミュニケーションズは、シンガポールで建設中のデータセンター(DC)を2010年第2四半期(4-6月)までに稼働させることを明らかにした。

 「遅くても6月までに実現する」(サイモン・クーパー・バイスプレジデント)としており、アジア周辺での通信回線サービス提供を強化するほか、クラウド・サービスの提供を視野に入れる。

 「タタ・コミュニケーションズ・エクスチェンジ」という名称の新DCは、16万5000平方フィート(約1万5330平方メートル)の敷地面積を持ち、コロケーションやマネージド・ホスティングなどを手がける。シンガポールでのDC設置は2拠点目で、世界で34拠点目。クーパー・バイスプレジデントは、「新DCの稼働で、香港などアジア地域の企業が当社サービスを導入するための意欲を高める」方針を示す。

 また、新DCで安定したサーバーの運用や通信回線を提供することに加え、「価値のある付加サービスを提供する。マネージド・ホスティングの枠を超え、新しいサービスの提供を意識しなければならない」(クーパー・バイスプレジデント)と、クラウド・サービスを視野に入れていることを示唆する。

 同社は、インド最大規模の財閥であるタタグループの情報通信部門を担っており、ワールドワイドで事業拡大を図ろうとしている。今回のDC設置を含め、インフラ増強に向けて2011年までに20億米ドル(日本円で約1786億円)の投資を計画している。