アドビシステムズ(クレイグ・ティーゲル社長)は、PDFによるドキュメント管理ソフト「ADOBE ACROBAT」のライセンス販売が好調に推移している。今年末までのキャンペーンが効果をあげており、新規顧客の獲得につながっている。

初のキャンペーンが奏功

小圷義之マネージャー
 キャペーンは、最新バージョンである「ACROBAT9」の発売に伴って10月15日から実施されている。8ライセンスを購入すると追加で1ライセンスを上積みするというもの。このようなキャンペーンは同社にとって初の試みという。小圷義之・マーケティング本部ビジネスソリューション/Acrobatマーケティング部フィールドマーケティングマネージャーは、「計画を上回る販売だっため、11月下旬までだった実施期間を年末まで延ばした」としている。具体的な販売本数については明らかにしていないものの、「これまでの販売実績と、キャンペーンを延長したことを踏まえ、計画値より2倍の本数を狙う」方針を示している。

 獲得したユーザーは、「中小企業が多い」としており、これまでライセンス購入が少なかった層を新規顧客として獲得している。また、「大企業の1部門や1プロジェクトなどといった単位の導入も提案している」という。販社が製品・サービスを提供するうえでACROBATを組み合わせた販売モデルの構築も進めている。

 同社では、ACROBATに限らずライセンス販売に力を入れており、「今回のキャンペーンで、ライセンスビジネスを拡大できる見込みが立った」と実感している。ACROBAT関連では、ほかにもサイトで「島耕作」をイメージキャラクターとして、「無料体験版をダウンロードしてクイズに回答すれば抽選で賞金が当たる」といったキャンペーンを実施。これにより、顧客情報の獲得につながった。

 また、「島耕作をリーダーとするプロジェクトチームが、ACROBATで情報共有することで案件に対応した」というような活用方法を分かりやすく説明したパンフレットも作成。「ACROBATはPDFを編集するだけのツールと認識されがちだが、情報を集めることやまとめることなどもできるので、ユーザー企業が業務を遂行するうえでメリットが大きいことを訴えていきたい」考えだ。

 キャンペーンの実施や冊子により、「販社にとっては、ユーザー企業に対し、気軽に“ドアノック”できる商材ではないか」とみる。販社に対する支援体制については、ライセンス販売の無償トレーニングを行った。(佐相彰彦)