保守・運用サービス提供の東芝ITサービス(石橋英次社長)は、クラウド型サービスなどを調査・研究する中期的事業戦略立案部門を2010年度(11年3月期)期首に新設する。

 新部門は数人規模で組織し、まずはクラウドに焦点を当て「クラウドやSaaSなどが主流になった時代に保守・運用サービス会社が飛躍するための具体策を検討する」(石橋社長)。加えて、「5年、10年先を見据えた経営全体の戦略立案も行う」(同)考えだ。

 クラウドが浸透すれば、顧客先に出向いて修理やメンテナンスを行うオンサイトサービスの需要が減る可能性があり、保守サービス会社にとってはマイナス要素になる恐れがある。石橋社長も「脅威な面もある」との認識をもっている。そのため、戦略的にクラウド市場や関連技術を専門的に調査・研究する新部門の設立に至った。

 東芝ITサービスは、東芝製サーバーやPC、専用端末などの保守・運用サービス提供に特化した企業。2010年度から3か年の中期経営計画を推進し、2012年度には売上高335億~340億円を目指す方針を示している。最近では、保守サービスよりも、顧客のシステムの運用を代行する運用サービスを注力事業に置いている。今年度は、ネットワーク構築サービスが伸びたことで売上高は3%増、営業利益率はコスト削減効果で約8%に達する見込みだ。(木村剛士)