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米セールスフォース、「Spring’10」に新機能、ユーザインターフェース刷新

2010/01/19 10:08

 米セールスフォース・ドットコムは、「Sales Cloud 2」と「Service Cloud 2」、「Force.com」に新機能を追加し、ユーザーインターフェイスを刷新した「Spring ’10」を2010年2月に提供開始する。

 「Spring ’10」の新機能は、「セールス・プロフェッショナルの支援」に重点を置いていた。「Sales Cloud 2」に追加したQuote Sync機能のリアルタイム見積もりにより、営業担当者は見積もりに適切な顧客データを自動入力し、作成した販売見積もりを数クリックで見込み客に送信。ワンクリックで最終的な見積もりと商談を同期させることができる。

 Force.com APIによって売上予測やサプライチェーンなどの外部システムとの統合も容易で、売上レポートもリアルタイムに更新できるという。

 また、すべてのEditionで「Mobile Lite」を通じ、モバイルデバイスから「Sales Cloud 2」と「Service Cloud 2」にアクセスできるようにした。

 一方、「Service Cloud 2」はユーザーがWeb上で発信する情報を活用できる「Salesforce Answers」を新たに実装した。そのほかコールセンターのエージェントは、サービスの権利と契約をトラッキングするツールにより、ユーザーをサポートレベル別に整理分類し、SLA(サービスレベル契約)をクラウド環境で管理できるようにした。

 「Force.com」に追加する機能は、「Adobe Flash Builder for Force.com」と「Authenticated Sites」の2つ。「Adobe Flash Builder for Force.com」は、クラウドベースのインターネットアプリケーションを構築するための統合ツールを提供する開発環境で、「Adobe Flash Player」を使用しブラウザからエンドユーザーに配布できるほか「Adobe AIR」を通じ直接デスクトップに展開する。

 クライアント側で、クラウド環境とクライアント環境間のデータの管理と同期が可能で、「Force.com」プラットフォームの実証済みの拡張性やセキュリティ、信頼性を活用し、複数のOSやデバイスを通じてオンライン・オフラインでシームレスに稼働するアプリケーションの開発を簡略化できる。

 認証済サイト「Authenticated Sites」では、企業はパブリックWebサイトとプライベートWebサイトの両方を「Force.com」プラットフォームで実行できる。ユーザーは1行のコードを書き込む必要がなく、セキュリティ機能を追加したりログインUIコンポーネントとセキュリティプロファイルのデータフィルタリングを維持管理したりできる。
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外部リンク

セールスフォース・ドットコム=http://www.salesforce.com/jp/