ソフト開発ベンチャーのマインド(屋代真吾社長)は、OSS(オープン・ソース・ソフトウェア)を使った人事・給与・勤怠管理ソリューション「MosP(Mind Open SourceProject、モスプ)」で、無償提供するノンカスタマイズ版のユーザーのみを対象に価格を抑えたサポートサービスを開始した。

屋代真吾社長
 OSSのソリューションは基本機能などでの利用であればフリーで使えるソフトウェアが多い一方、導入や機能面などに不安を抱く企業も少なくない。マインドでは機能面について低価格のサポートサービスを用意することで「ユーザー層を広げるとともに、有料サポートの利用者を増やしていきたい」(屋代真吾社長)考えだ。

 新たに始めるサポートサービスは「レベル0(ゼロ)サポート」。MosPの人事や給与など各ソリューションのノンカスタマイズ版のインストール、機能に対する問い合わせの回答、ソフトのバージョンアップ情報の通知、アップグレードガイドを提供する。料金は税別で6万円。ソリューションの機能面でのサポートに特化することで、価格を抑えた。

 MosPは従業員が50~200人程度の中堅・中小企業(SMB)をターゲットにしたOSSをベースに開発したソリューション。新サービスでOSSに慎重な姿勢を示す企業に「機能面での不安を払拭して手軽に使ってもらう」(屋代和将・セールス&マーケティング戦略部部長)ことで、利用企業のすそ野を広げる。

 同社はノンカスタマイズ版についてはMosPの各ソリューションをダウンロード形式で無料提供し、サポートで収益につなげるビジネスモデルを展開してきた。しかし、従来のサポートサービスは税別10万円からという価格の高さがネックとなり予想よりも利用が進んではいないのが課題だった。今回、低価格サービスを導入することでMosPの利用に加え、サポートビジネスの売り上げ拡大も図る狙い。「レベル0サポート」では2011年3月までに50社の利用を見込む。

 一方で、新サービスによって利用企業が増えることで、ソリューションに対する使い勝手や改良点といった意見や要望など、多くのフィードバックが寄せられることを見込んでおり、その問い合せをきっかけとして「企業に対して希望に添うようにソリューションをカスタマイズするソフトウェアの拡張機能を個別に有料で提案する」(屋代真吾社長)ことで、さらなる収益の拡大につなげる。

 マインドでは、事務局を務めるOSSコンソーシアムでのセミナーなどを通じて企業などに対してPR活動を行っていく計画だ。(米山淳)