日本経済新聞(2月25日朝刊)が、NECは遠藤信博・取締役執行役員常務が社長に昇格し、矢野薫社長が代表権のある会長に就くと一報した。これに対し、NECは「本日の一部報道について」と題し、「一部報道がありましたが、当社が発表したものではありません」と報道を一時否定したが、その後に新社長就任と合わせて「中期経営計画」を発表するとリリースした。

 週刊BCNは、年始恒例企画として3年連続で矢野社長にインタビューしているが、今年は例年に比べ事業計画に具体性があった。多くのメディアで矢野社長が今期(2010年3月期)で退陣するとの予測を立てていたことから、その腹づもりで今年のインタビューに挑んだが、本紙は「やる気」を感じていた。

 例えば、海外展開に関する質問には、「中国をはじめとしてアジア地域の事業を伸ばすほか、今後は欧州に力を入れる」(矢野社長)と、富士通や他のITメーカーが展開する海外企業の買収に関して否定も肯定もせず、むしろ前向きな回答だった。就任以来、外資系メーカーへのOEM(相手先ブランドによる生産)提携先を次々決めたことが、矢野社長の“勲章”でもあるだけに、これからの海外展開に向けても指揮を執るとみていた。

 NECは2月25日午後、記者会見を開き、社長交代と「中期経営計画」を発表するが、この模様を含めて続報する。

BCNのインタビューに答えた矢野 薫社長(2010年1月)