NECは2月25日、同日発表した役員人事と2012年度(13年3月期)の中期計画について記者会見を開催、現社長の矢野薫氏と、4月1日付けで新社長に就任する予定の遠藤信博氏(現・取締役執行役員常務)が出席し、新社長選任の経緯などについて説明した。

 遠藤氏を選定した理由について、矢野氏は「目標を達成するためには、経営陣の若返りが必要」と説明。同時に発表した2012年度(13年3月期)の中期計画では、売上高4兆円、営業利益2000億円、最終利益1000億円、ROE10%を掲げており、達成するためには遠藤氏をトップに据えた体制が適切と判断したことになる。加えて、矢野氏は「(新社長の遠藤氏は)当社のグローバル化を推進するのに適している人材」と評価した。

 遠藤氏は、「2月中旬のある週末に社長室に呼ばれて(社長になるよう)言われた。まさに晴天の霹靂。その一方で、あまりの重責に即答しかねた。しかし、矢野から『V字回復するには世代交代しなければならない」と言われ、週末じっくりと考え、月曜日に回答した」と、社長への打診を受け入れた経緯を語った。

 遠藤新社長は、「グローバル化に力を入れていく」として、「08年のリーマン・ショックから1年が過ぎ、今は回復基調にあるが、それは新興国が中心。ビジネスのエリアをよく考えなければならない。クラウドは、厳しい状況のなかで提供するのに適している。国内の飽和感も含めて、海外での新たな展開を進めていく」と力強く抱負を述べた。

4月1日付けで社長に就任する遠藤信博氏(左)と矢野薫氏