ジュニパーネットワークス(細井洋一社長)は、3月8日、東京証券取引所(東証)の次世代システム「arrowhead(アローヘッド)」のプロジェクトで、高速ネットワーク基盤「arrownet(アローネット)」を構築、順調な運用を支援したと発表した。

 「arrownet」は、証券取引やオプション取引、デリバティブ取引などで、高速で大量のデータ通信の実現を目的に東証が構築を進めてきたネットワーク基盤。データセンター間をつなげることで、世界中の取引所と接続できる。通信事業者が提供する回線サービスを自社で構築したことになる。

 構築にあたり、「M320」や「M120」などジュニパー製ネットワーク機器を採用したことで、高性能や高信頼、高可用を実現。東証の鈴木義伯・常務取締役は、「世界レベルのネットワーク基盤を構築できた」とした。

 整備費用は約20億円。ネットワーク基盤を構築するにあたって入札を実施し、鈴木常務は「価格と実績を重視してジュニパーを採用した」と説明。加えて、「(通信事業者が提供する)従来の回線サービスを活用した場合、通信に課題が残った。トレーディングシステムと同等のネットワークを構築したかった」と、「arrownet」構築の背景を語った。

 ネットワーク機器の提供側であるジュニパーネットワークスでは、「東証のインフラ完成に向けて仲間に入れてもらい、世界にアピールできるのは大変光栄なこと」(細井社長)としている。また、米本社のケビン・ジョンソンCEO(最高経営責任者)が来日し、「金融機関が抱える課題を解決する」とアピールした。

米ジュニパーネットワークスのケビン・ジョンソンCEO(左)と東京証券取引所の鈴木義伯常務