エムオーテックス(MOTEX、高木哲男社長)は、小規模事業者・部門向けグループウェアをメジャーバージョンアップし、「LanScope Eco3」として発売した。マイクロソフトの「Outlook」上で管理する情報との相互同期を自動で行う機能を新たに追加。スケジュール情報を二重入力する手間を軽減したことで、使い勝手が向上した。PCを30~50台所有する中小企業をメインターゲットに、販社を経由した間接販売で、ライセンス販売および保守サービス費の売上高を今年4000万円に、来年は1億円にまで引き上げることを計画している。

他スケジュール管理ソフトとの自動同期可能に

池田淳部門長
 「LanScope Eco」は、スケジュール管理や掲示板などのグループウェア機能ほか、PCの資産管理およびログ収集、勤怠管理やメール送受信、週報管理などの機能をもつソフトウェアだ。「中小企業が仕事するうえでの基本的なアプリケーションが、ほぼ揃っている」(池田淳・Sales Action営業推進部部門長)という。

 勤怠管理と週報機能が強みで、勤怠管理ではPCの起動とシャットダウンするたびに出社と退社時刻が入力される仕組み。出社・退社時刻の入力のためアプリを立ち上げる必要がない。一方、週報機能では、従業員が使用したアプリの種類とその利用時間を週別で一覧表示できる。従業員のPC利用状況を把握することで、「部下の管理力向上や生産性向上に役立てることができる」(同)。2006年9月に新版を販売し、2010年2月末時点で約350社に導入した。

 今回の新版では、「Outlook」のスケジュール管理情報との相互同期機能を追加した。「Outlook」で入力・削除した情報は自動で「LanScope Eco」で反映できるようになり、またその逆も可能にした。また、動作環境として新たに、「SQL Server 2008」と仮想化の「Hyper-V」および「VMware」をサポートした。

 3月中旬から発売し、価格は10ライセンスの場合で9万8000円。販売は販社を通しての間接販売を中心に展開する。今後は販売実績が高いリセラーを300社ほど選定して、それらの選定企業とともに市場開拓する。販売力が強いリセラーの上位は、キヤノンシステムアンドサポート、リコー、NECフィールディングだという。

 池田部門長は、「中小企業ではまだグループウェアを導入していないケースが多く、『Eco』の実績でも、他社からの買い替えは半分程度だ。潜在需要は大きいとみており、価格とグループウェアだけではない豊富な機能を武器に、従来以上にマーケティング施策を活発に行う」と強調。競合のサイボウズやネオジャパンに割って入る考えだ。(木村剛士)