富士通(山本正已社長)は、北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)で学内プライベートクラウドを構築し、学内の学生と教職員、事務職員、計約1500人に向けて、2010年3月にサービスの運用を開始した。

 富士通のPCサーバー120台を30台に集約し、主に研究分野で活用する業務用のサーバーを21台構築。すべてのサーバーを「PRIMERGY BX920」で一元管理している。これは、サーバー仮想化ソフトウェア「VMware vSphere 4 Enterprise」を組み合わせて構築した。

 学内プライベートクラウドの構築で、学生や教職員は、先端科学技術分野の研究などの使用目的や期間に合わせて、必要な時に必要なコンピュータ環境をプライベートクラウド内で利用できる。

 従来、研究開発用として整備したコンピュータ環境の稼働率は約10%程度だったが、これを90%まで高めた。また、大学内のサーバーとソフトウェアを一元管理することで、研究時に必要なリソースの管理・提供が可能となった。

 省エネ効果は、消費電力の48%削減などで、年間で最大120トンのCO2削減を見込む。

 今後は、対象範囲を図書館蔵書管理システムや学務システムなどの業務システムに広げることなどを検討している。富士通は、プライベートクラウド環境の運営サポートを提供していく方針。

導入前と導入後のシステム構成