大手SIerのITホールディングス(ITHD、岡本晋社長)は、グループ会社のTISとソラン、ユーフィットの3社を、2011年4月1日をめどに合併させる。3社は、国内最大級のクレジットカードシステム開発案件を共同でつくりあげた実績がある。相互に保有する技術・ノウハウの効率的な活用によって、規模拡大のメリットを享受できると判断した。新会社の社名や経営体制、役員等は今後詰める。連結子会社間の合併で、業績に与える影響は軽微の見込み。

 ユーフィットは04年にTISグループに入り、08年4月のTISとインテックホールディングスの経営統合に伴い、ITHDグループの一員になった。ソランは09年12月にITHDグループに加わったばかり。SI業界に詳しい関係者は「TISとユーフィットは理解できるが、ソランまで合併するとは意外」と話す。ITHDグループは、事業会社の独立性を重視する経営を続けているだけに、グループ主要3社の合併に驚く声が相次いでいる。

 SI業界は、クラウド化によるビジネスモデルの変化や、国内IT投資の減少傾向が続く。海外企業との競争もあって価格の低下に拍車がかかるなど、厳しい環境にある。このためITHDでは、子会社マネジメント体制の第二段階として合併を決断。企業規模の拡大によって、リスク分散と相互補完による業績の安定化に努める。