日本サムスン(尹晋赫社長)は、ディスプレイの出力を圧縮し、IP化して転送するプロトコル「PCoIP(PC-over-IP)」に対応した液晶一体型仮想化ゼロクライアント「SyncMaster」を、11月下旬に発売する。ラインアップは、19型「NC190」と23.6型「NC240」の2機種。

 「NC190/NC240」は、OSやドライバーソフトを搭載しないゼロクライアントの仮想パソコンながら、パソコン並みの描画パフォーマンスを実現。PCoIP技術を採用し、ハードウェアエンコーディングやディコーディングによる迅速な圧縮データ転送と、広帯域の確保のよるビデオアプリケーションへの最適化を可能にしている。

 転送データは中央サーバーで管理記憶し、クライアント側に記憶媒体を搭載しないことで、不正コピーや情報漏えいを防止する。画面の最大解像度は、「NC190」が1280×1024ピクセル、「NC240」が1920×1080ピクセル。

 「NC190/NC240」の主要ターゲットは、セキュリティのニーズが高い金融機関や政府関係機関に加え、CADなどを使用しているグラフィック業界だ。サムスンは、「他社にないモニタを含めた一体型ソリューションが訴求ポイント」(DMAチームの飯島豊次長)として、市場開拓に取り組む。(ゼンフ ミシャ)

SyncMaster NC240(23.6型)