ソフトエイジェンシー(立岡佐到士代表取締役)は、米パケットジェネラル・ネットワークスのセキュリティアプライアンスを活用したバックアップサービス「VG-Sync」を開始した。同社は、東日本大震災の復興支援として、エンタープライズ版の永久無償ライセンスを100社に提供する。

 「VG-Sync」は、米パケットジェネラルの企業向けオンラインストレージ「Vault-GENERAL」を利用したクラウド型の暗号化ファイルバックアップサービスだ。米パケットジェネラルは、被災地支援の一環として、「Vault-GENERAL」のライセンスを被災企業を中心に100社に無償提供する。クラウドサービスの利用については、別途データセンターの維持費がかかるが、自社でインフラを用意する場合にはライセンスは永久に無償となる。

 東日本大震災以降、計画停電や夏の節電対策などで、他地域へのサーバーの移動やデータセンターへの移行などを検討している企業は少なくない。だが、中小企業では移行が難しく、万が一被災した場合にはデータが取り出せなくなる恐れがある。「このサービスを利用すれば、暗号化で安全に大量データをやり取りできるし、クラウドにデータを置くので、SOHOや在宅勤務でもデータを取り出すことができる」(立岡代表取締役)。ローカルディスクとしてマウントすることができるので、リモートを意識せずに使える。スマートフォンからもアクセスできるのが特徴だ。

 もともとオンラインストレージ製品なので、例えばデザインや設計を手がける企業が、図面データをCDに焼いて郵送で送ったり、そのデータを利用するために外出先から会社に戻る必要もなくなる。ソフトエイジェンシーは、商工会議所を通して中小企業にアプローチするほか、自治体にもサービスの活用を促していく。(鍋島蓉子)