IDC Japan(竹内正人代表取締役)は、ビジネスコンサルティングとビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)サービスで構成する国内ビジネスサービス市場規模予測を発表した。景気低迷の影響で2009年と2010年はマイナス成長が続いたが、2011年にはプラス成長に転じる見込み。

 2010年の国内ビジネスコンサルティング市場規模は2568億円(前年比成長率マイナス4.4%)で、09年に引き続きマイナス成長だった。しかし、国内経済状況は改善しつつあり、国内企業のコンサルティング需要は10年10月以降は拡大している。

 11年の国内ビジネスコンサルティング市場の成長率はプラス0.5%で、2年ぶりにプラス成長。東日本大震災の影響は、限定的なものにとどまるとしている。12年以降は、国内企業の海外市場への進出支援やM&A支援のコンサルティング需要のほか、災害対策や事業継続性強化のコンサルティング需要が拡大すると予測している。

 10年の国内BPOサービス市場は、前年比成長率マイナス0.2%の8202億円で、09年に引き続いてマイナス成長となった。しかし、BPOサービスをセグメント別にみると、異なる動向がみられる。企業の従業員研修費用の削減で、人事業務アウトソーシング市場の10年の成長率はマイナスとなったが、コールセンターなどのカスタマーケア業務アウトソーシングや財務/経理業務アウトソーシング、購買/調達業務アウトソーシングは、比較的堅調な伸びとなった。

 11年の国内BPOサービス市場は、東日本大震災の影響を受けるものの、景気回復による需要の拡大によって、成長率はプラス1.2%となると予測している。

 12年以降、国内ビジネスサービス市場は、景気回復とともに需要の伸びも加速する。伊藤未明・ITサービスリサーチマネージャーは、「企業組織のグローバル化や業務プロセス改革による業務の効率化のニーズは、市場のすべてのセグメントで市場拡大を促進する要因だ。サービス事業者には、このニーズに応えて、新たなサービスを提供していくことが求められる」と述べた。(信澤健太)

国内ビジネスサービス市場 支出額予測:2009年~15年