アプレッソは国産データ連携ツール「DataSpider(データスパイダー)」を主力製品とし、これまで国内1350社へ納入した実績をもっている。「DataSpider」は企業内のデータをノンコーディングで容易に連携できるのが特徴。導入実績を着実に伸ばしている成長株だ。

小野和俊副社長CTO
 アプレッソは今年、クラウド対応をさらに強化した最新版「DataSpider Servista 3.0」を市場に投入する。提供中のオンプレミスとクラウドの連携アダプタ群の「DataSpider for Cloud」に加えて、最新バージョンではDataSpiderをクラウド上に配置でき、Webブラウザベースの新しい開発クライアント「DataSpider Studio for Web」からアクセスする「DataSpider on Cloud」の利用形態も実現する。

 さらに年内にはスマートデバイスとの連携をさらに強化する予定だ。2001年の発売以降、データ連携のハブ、社内のデータやシステムとの連携サービス開発の統合環境として企業規模を問わず活用されており、クラウド連携は代表的なパブリッククラウド、国産のニフティクラウドとの連携に対応。アプレッソの開発アーキテクト、CTOの小野和俊 副社長は、「今後はさらにクラウドのメリットやクラウドごとの適性を活かす構成でDataSpiderを活用できるようにしたい」と話す。

 「たとえば企業の月末締めや夜間のバッチでは、大量のデータを短期間のみ処理するが、クラウドならではの使い方として、必要数のサーバーを必要な時に必要な分だけ、並列処理もできるのでコスト性能面でも都合がよい。企業ではオンプレミスの既存アプリケーションやデータが多数あり、クラウドへの移行や活用ではクラウドと既存システムを連携する仕組みが必須。データやシステム、そしてクラウドといったリソースを容易に連携するだけでなく、オンプレミスとクラウドの使い分け、変更の容易性、クラウドの利点を生かしたダイナミックなデータ連携サービスが必要になる。今後はこうしたクラウド、仮想化ならではのシステム連携、データ連携をどの分野のシステム部門にも利用していただけるようソリューションとして提案していきたい」と意気込む。

 またアプレッソでは、昨年からもう一つの軸として業務全体の流れをモデル化して管理・改善につなげるためのBPMソフトウェア製品「DataSpider BPM」を発売、この販売にも力を入れている。「DataSpider BPM Suite」は、BPMワークフローから、EAIの「DataSpider」処理を呼び出すことで人手の介在を減らし、正確でタイムリーな処理を可能にする。このBPM-EAI連携は、業務の停滞を防止し、人為的なミスの防止にも有効だろう。アプレッソでは、「DataSpider」を導入しているユーザーにプロセス改善のBPMツールとして「Data Spider BPM」を拡販したいとも言っている。