富士通とCA Technologiesは、バックアップが難しいとされるSAP環境におけるバックアップの共同検証を行ったと発表した。今回使用したのはCA Technologiesのバックアップソフトウェア「CA ARCserve Backup」。また、この手法をとりまとめた文書をホワイトペーパーとして公開した。

 基幹システムであるSAPは、バックアップのための業務停止が困難であり、とくに本番環境ではオンラインバックアップの要件が強く求められている。ハードウェア構成や仮想環境の利用有無など、システム環境の違いによってもバックアップ手法は様々であり、バックアップ運用が複雑化している。

 最近の傾向では、WindowsとMicrosoft SQL Serverの環境でSAPを稼働する傾向が増加している一方、SAP同梱の英語版SQL Serverのオンラインバックアップサポート状況が不明確で、悩んでいる顧客が見受けられる。また、仮想環境への適用も加速しているが、本番機は物理環境になることが多く、仮想・物理混在環境でのバックアップ管理が難しいといった点が課題となっている。

 このような課題に対し、両社は共同で抽出した代表的手法を「『CA ARCserve Backup』を利用した活用ガイドライン」としてまとめ、小規模システムからディスクアレイを使用している中規模システムまでを対象に、代表的なバックアップパターンを紹介する。例えば、富士通のディスクアレイ「ETERNUS DXシリーズ」を使用したバックアップ運用において、同機のアドバンスド・コピー機能によって瞬時にスナップショットしたデータを、バックアップすることで、SAP環境のOS種別を問わず、ダウンタイムを軽減する手法も紹介する。

 両社は、バックアップ制御の一元化・自動化によるコスト削減やオンラインバックアップの活用による24時間運用をアピールしていく考え。また、カタログなどの商材を通じて、協業体制をさらに強化する構えだ。