サーバーベンダーのエーティーワークス(富山市、伊東孝悦社長)は、自社のサーバーやストレージを活用したクラウド構築サービスメニューを拡充する。販売パートナーであるSIerなどと組んで、ユーザー企業のクラウド基盤の構築を支援するものだ。今年度下半期(2011年9月~2012年2月期)から順次メニュー体系を整備。ハードウェアの付加価値サービス商材として本格的に立ち上げる。

高瀬由照課長
 エーティーワークスは、省スペース・省電力サーバーで販売台数を急速に伸ばしている。今年度(2012年2月期)の出荷台数は前年度比約16%増の7000台の見込みで、主にデータセンター(DC)で使うサーバーとして引き合いが好調に推移する。だが、大手サーバーメーカーとの競争が激しさを増すなか、「ハードウェア以外の付加価値サービスとして、クラウド構築サービスメニュー拡充が不可欠」(エーティーワークスの高瀬由照・プロダクトセールス課長)と判断して、サービス商材の拡充に乗り出す。

 具体的には、OSやハイパーバイザー(仮想化ソフト)、運用サービスなどの領域のサービスメニューを整備し、ユーザー企業の要望に応じてクラウドの基盤を担うIaaS部分の構築サービスを提供する。エーティーワークスは、ITサービスなどを手がけるリンクと協業してホスティングサービス「at+link」を提供しており、顧客の要望に応じて「at+link」と組み合わせた運用サービスなども視野に入れる。サービスメニューはエーティーワークスが整備し、クラウドシステムの構築は、同社製品の販売パートナーであるSIerと連携して行うことを想定している。あらかじめ動作検証などを済ませることでビジネスの効率化を図り、収益力の増強を狙う。(安藤章司)