東京・港区の六本木アカデミーヒルズで開催してきた「BCN Conference」も、いよいよ大団円。パネルディスカッション「SMB市場の有力SIer、3社が集結 激戦区での戦い方をキーマンが徹底討論」では、NECネクサソリューションズの依田康男取締役執行役員常務、日本ビジネスコンピューター(JBCC)の中野恭宏取締役執行役員SI事業部長、富士通マーケティング(FJM)の水野太郎執行役員常務ソリューションサービスグループ副担当兼商品戦略本部長兼ソリューション事業本部長が、中堅・中小企業(SMB)市場の攻略法を議論した。モデレータは、『週刊BCN』副編集長の木村剛士。

 NECネクサとJBCC、FJMの3社は、SMB市場を得意とする大手SIer。パネルディスカッションは、各社が得意とするSMB市場の開拓に向けた施策に始まり、クラウドが普及するなかでの生き残り策、海外戦略、パートナー戦略まで、話は多岐にわたった。

 なかでもクラウド関連の事業については、「クラウドとSIの事業は必ずしも相反するものではない。SIのサービス化が非常に重要なキーだと考えている。従来のSIの部分をサービスとして提供することが増えてくるだろう」(NECネクサの依田取締役)、「クラウドの普及が進めば、ハードビジネスはダウンするだろう。これからは、クラウドをいかに使いこなせばよいのか、お客様に対するコンサルティング能力が求められる」(JBCCの中野取締役)、「パートナーがデータセンターをもっている場合、もっていない場合を考え、富士通のクラウド基盤やパッケージを提供するなどして、事業のお手伝いをするスキームを考えている。システムエンジニアの育成はソリューションを軸に進め、また商品開発では関係するパートナーに協力してもらい、一緒に開発する体制を築いている」(FJMの水野執行役員)と、それぞれの特色を生かした考え方と施策が紹介された。

 議論は白熱して予定時間を延長したが、参加者は真剣な表情で聞き入っていた。(信澤健太)

予定時間を過ぎても白熱した議論が展開されたパネルディスカッション