ITマネジメント部
山岡寛典部長
ITマネジメント部
情報システム室
笹岡明光氏
 国内大手SIerの富士ソフトは、各事業所ごとに個別最適化したシステムを、本社事業部制移行を機に、全体最適化することを決断した。同社は、2004年頃から次期基幹システム構築プロジェクトを開始したが、内部統制などに対応しなければならないという喫緊の課題を抱えていた。そのため、会計システムを中心に据えて次期システムに刷新するにあたり、勤怠管理や営業系システムなど個別最適化したシステムを連携することで、全体最適化する方法を選んだ。そのシステム間連携に活用したのが、アプレッソの「DataSpider」である。

 富士ソフト ITマネジメント部の山岡寛典部長は、「オープンサーバー系のプラットフォーム上の実績が豊富で、社内の情報システム担当者が容易に理解して運用できるという点が選定の理由だった」と話す。ITマネジメント部 情報システム室の笹岡明光氏は「アプレッソが熱意をもってサポートしてくれたので、採用は間違っていなかった」と評価する。

 「DataSpider」の仕組み一つですべてのシステム連携を統一でき、ジョブ管理ツールの「JP1」を組み合わせることで、障害にも迅速に対応できるようになった。手組みの連携と比べて、工数が半分ですんだ。また、覚える技術も「DataSpider」だけで、本番の運用保守もわずか2人でこなすことができている。これによって、大幅なコストダウンに成功した。

 富士ソフトがこの1年でリリースしたシステムは70にも上る。一例を挙げると、「DataSpider」を活用して、資産管理システムのソフトウェア資産台帳と自動連携し、ソフトウェア情報を自動収集できるようにした。また、イントラネット起動時に、勤怠管理システムの入力不備や、稟議書・申請書の承認情報を見える化した。さらに、営業の引き合い、受注、売り上げの情報をさまざまな切り口で抽出し、経営情報として可視化。これをわずか数人で構築することができた。

 山岡部長は「ビジネス環境は常に変化している。経営の見える化は、ぜひとも進めていかなければならない」と、柔軟に対応できる「DataSpider」を活用したシステム構築に意欲的だ。今後はビジネスのスピードを高めるため、週次決算、日次決算を実現するのが目標だ。山岡部長は「現在は『DataSpider』の32bit版だが、64bit版を活用すれば、もっと高速なシステム連携、可視化が可能になると思っている」と展望を語った。