富士ゼロックス(山本忠人社長)とBCNは、11月16日、ドキュメントソリューションに関連するITベンダー向けセミナー「ドキュメント市場攻略セミナー」を開催した。

 セミナーは、「ドキュメントソリューションのビジネスチャンスを探る」をコンセプトに、有識者によるITトレンド解説と、ドキュメントソリューションに対するニーズの実態などについて討論するパネルディスカッション、富士ゼロックスがもつ最新ソリューションの紹介で構成。会場には、富士ゼロックスの最新ソリューションを紹介するデモンストレーション・展示と個別相談会の場を設けた。

 基調講演は、デロイトトーマツコンサルティングの八子知礼テクノロジー・メディア・テレコミュニケーションズパートナー。「モバクラ(モバイルクラウド)時代の企業情報システムの行方」をテーマに、約40分間話した。

基調講演に登場したデロイトトーマツコンサルティングの八子知礼氏

 八子氏は、インターネットの利用があたりまえの時代になって、生成されるデータ量が急増していることと、東日本大震災後にコンピュータリソースを自社でもたない機運が高まっていることから、今後のIT利用の主流が、クラウドに移ることを改めて強調した。

 また、クラウドへのニーズの強まりとともに、スマートデバイス(スマートフォン、タブレット端末)も急速に普及していることに言及したうえで、「今後は、スマートデバイスとクラウドを組み合わせた『モバイルクラウド』が伸びる」と持論を展開した。

 モバイルクラウドが普及した場合、ユーザー企業の情報システムは、「高品質・高機能だが価格が高い、というシステムよりも、安くてちょうどいいICTが求められる」として、スマートデバイス、クラウド、オンプレミス型システム、紙文書などを組み合わせた業務のあり方、情報システムの理想像を紹介した。

 続くセッションでは、「ドキュメント市場激論! 企業におけるドキュメントソリューション活用の実態と市場分析」と題したパネルディスカッションを開催。パネリストに、ビジネス機械・情報システム産業協会(JBMIA)のドキュメントマネージメントシステム部会の伊藤泰樹氏と、矢野経済研究所の情報通信・金融事業部の河上真一氏を招き、モデレータを『週刊BCN』編集長の谷畑良胤が務めた。

パネルディスカッションでは、ドキュメントソリューション市場の現状と今後について意見が交わされた

 まず、矢野経済研究所の河上氏が、ページプリンタ、インクジェットプリンタ、MFP(デジタル複合機)の国内出荷台数が横ばい、またはマイナス成長である環境を伝え、ドキュメントソリューションの市場拡大には、SIerがカギになることを河上氏、伊藤氏が指摘した。伊藤氏は、「デバイスメーカーはソリューションまで考えてくれるケースは少ない。ただし、ユーザーはドキュメント管理に課題をもっている。その課題解決のためのプレーヤーとしてSIerは最適」と話した。

 最後のセッションでは、富士ゼロックスの鈴木雄介・ソリューション・サービス営業本部ビジネスパートナー営業部ソリューション推進グループマネージャーが登壇。SIerとの協業事例を交えながら、富士ゼロックスのドキュメントソリューションを紹介した。

富士ゼロックスの鈴木雄介グループマネージャー

 鈴木氏は、「正直に言えば、SIerのみなさんは、コピー機やプリンタ、MFP、そしてドキュメントソリューションにあまり関心がないはず。ただ、ユーザー企業の業務は依然紙が中心だ。このギャップにビジネスチャンスがある」と説明し、富士ゼロックスがもつソリューションを紹介した。

 セッションでは、仮想デスクトップ環境で起こる課題を解決するソリューションを紹介。あるユーザー企業が、3社のITベンダーの提案のなかから、富士ゼロックスと協業しているITベンダーを採用した事例を紹介。仮想デスクトップ環境で起こる印刷トラブルを解決する富士ゼロックスのソリューションを組み込んだことが、勝因の一つだったことをPRした。

 会場には、SIerやITサービス事業者など約100人が集まり、約2時間のセミナーを最後まで真剣に聞き入っていた。また、セミナー後の展示・個別相談会にも多くの人が詰めかけ、ソリューションの詳しい説明を受ける参加者の姿がみられた。

会場には約100人が集まった

セミナー後の展示・個別相談会には多くの人が詰めかけ、富士ゼロックスがもつソリューションの説明に聞き入っていた