京セラ丸善システムインテグレーション(KMSI、鈴木幹夫社長)は、スマートデバイスをテコに、主力商材であるビジネス・インテリジェンス(BI)ソフト「Yellowfin」を拡販する。BIは、これまで経営層をはじめとする限られた部門のツールという側面があったが、近年では現場の営業スタッフも活用する動きが活発化している。KMSIでは、「Yellowfin」をスマートデバイスと相性のいいBIソフトとして売り込むことで、受注を拡大する。

KMSIの林勇吾グループ長

 「Yellowfin」は、豪の有力ソフトベンダーYellowfin社が開発したBIソフトで、業界に先駆けてスマートデバイスに対応した。2011年12月にはiPad用の閲覧アプリケーションを大幅に刷新。今春にはiPhoneやAndroid用アプリも強化する予定など、スマートデバイスへの対応強化を急ピッチで進めている。

 「Cognos」や「BusinessObjects」など、老舗のBIソフトよりも早く、積極的にスマートデバイス対応を打ちだしたマーケティング戦略で、国内でも「Yellowfinに対する引き合いのうち、スマートデバイス対応を重視するユーザーが全体の半分を占める」(KMSIの林勇吾GB営業部ITサービス営業グループ長)という。

iPadでの「Yellowfin」画面(イメージ)

 例えば、動物用医薬品の有力メーカーであるフジタ製薬は、営業現場でiPadを導入したのを機に「Yellowfin」を採用した。フジタ製薬の佐々木健治管理部システム担当部長は「スマートデバイス対応に積極的なBIベンダーを探していたところ、KMSIの『Yellowfin』にたどりついた」として、昨年11月に本稼働させた。KMSIは、営業現場でスマートデバイスを活用する潮流に乗ることで、「Yellowfin」事業のより一層の拡大を目指している。(安藤章司)