日本ヒューレット・パッカード(日本HP、小出伸一社長)は、3月29日、x86サーバーの新製品「HP ProLiant サーバー Generation 8」6機種の発売を発表した。

 新製品は、日本HPの新サーバー開発プロジェクト「Project Voyager」で開発。サーバーの導入と運用業務を支援する新技術と、無償サービスを付加した。他社製品と同様に、インテルが今月発表した最新プロセッサを搭載するなど、ハードの処理能力を向上させているが、インダストリースタンダードサーバー製品本部の橘一徳本部長は、「今回われわれが言いたいのは、そこ(スペック)ではない」と語り、新機種を紹介した。

 「Project Voyager」は、ユーザーとITベンダーがデータセンター(DC)で行う「サーバーの導入・運用業務を極限まで自動化するサーバーを開発するプロジェクト」(エンタープライズサーバー・ストレージ・ネットワーク事業統括の杉原博茂執行役員)。米HPが2年間で250億円を投じ、およそ900個の特許を出願しているという。

新機種を披露した杉原博茂執行役員

 このプロジェクトから生まれた「HP ProLiant サーバー Generation 8」のコンセプトは、サーバーの導入と運用状況の把握、トラブル対応などの作業から管理者を解放する「自働サーバー」だ。

 第4世代モジュール「iLO」をサーバーに組み込むことで、OSとファームウェア、ドライバのインストールを自動化。「iLO」はハードの稼働状況を常時監視し、CPUやメモリ、HDDのエラー情報など、1600項目のログを最大で450日自動記録する。これらの情報を、ユーザーとパートナーに無償のウェブ管理ポータル「HP Insight Online」で提供する。障害が発生した場合やその予兆が現れた場合には、日本HPのスタッフが通報・対策を施すサービスも用意した。「サーバーの構成や障害、契約の管理作業時間を劇的に削減し、トラブルにもすばやく対応できる」(橘本部長)。

 橘本部長は、「HP ProLiant サーバー Generation 8」が販売会社に与えるメリットについて、「われわれのツールとサービスに販売店の価値を加えれば、新たなビジネスを生み出すことができるし、既存のサービスビジネスの手間を削減でき、サービス品質も上げることができる」とした。

橘一徳本部長

 販売会社向けに行った事前説明会のアンケートでは、98%が「HP Insight Online」を「積極的に活用する」または「自社サービスと組み合わせて使いたい」と回答したという。

 「HP ProLiant サーバー Generation 8」のラインアップは、タワー型が1機種、ラックマウント型が2機種、ブレードが1機種、スケールアウト向けサーバーが2機種。価格は21万4000円(タワー型)から。(木村剛士)

「HP ProLiant サーバー Generation 8」のタワー型モデル「ML350p」