【上海発】富士ゼロックス(山本忠人社長)は、4月18日、中国・上海で記者会見し、開発力を強化して中国市場でのモノクロ複合機ビジネスを拡大すると発表した。今年4月1日に開発機能をもつ「中国オフィス」を新設し、成長著しい中国市場のニーズを迅速に捉えて中国のユーザー企業が求める商品を開発。売上規模を、現状の600億円から2013年に1000億円まで引き上げる。

 中国オフィスは、富士ゼロックスの現地販売会社である富士ゼロックスチャイナ(徐正剛社長)の組織として設置。品質・技術サポート・マーケティング・知的財産機能をもち、中国市場が求める性能や品質など、開発に有益な情報を収集して、複合機の生産を手がける富士ゼロックス上海や日本の開発機能に伝える。これによって、開発の質やスピードを向上する。

 中国オフィスは、現時点で中国人の開発者を中心に約30人の体制。今後、さらに中国人開発者の採用を進め、2013年までに70人にする。同時に、中国向けのA3モノクロ複合機3機種を投入する予定だ。

 富士ゼロックスは、これまで中国市場には、日本で企画・開発したグローバル商品のローカライズ版を販売していた。富士ゼロックスの坂本保取締役専務執行役員は、「中国のA3複合機市場は50万台と、現段階で日本に追いついている。2013年には、日本の57万台に対して、中国は68万台と大きく拡大する。その拡大の中心がモノクロ機だ。中国市場の成長とともにビジネスを拡大するためには、中国に適したモノクロ複合機を開発することが重要」と述べた。

坂本保取締役

 中国オフィスの新設は、SMB(中堅・中小企業)や中小規模事業所の開拓が狙い。富士ゼロックスチャイナの徐社長は、「中国向け複合機の開発は、販売パートナーが売りやすい環境が整うことを意味する。パートナーを精査し、2/3/4級都市で積極的に拡販を図っていく」と意気込みをみせた。

徐正剛社長

 現在、中国のA3モノクロ複合機市場で、富士ゼロックスのシェアは8~9%。これを2013年までに15%程度まで引き上げるなど、「トップグループ入りを目指す」(坂本取締役)とした。(佐相彰彦)