NTTデータ(山下徹社長)は、5月11日、岩本敏男副社長が6月20日に開催予定の株主総会を経て社長に就任すると発表した。山下社長は取締役相談役に就く。

 岩本次期社長は、就任後の重点分野として「グローバル」「国内のリマーケティング」「ソフトウェア生産技術の革新」の三つを挙げた。

社長のバトンタッチで握手をする山下徹社長(左)と岩本敏男次期社長

 グローバルでは、昨年度(2012年3月期)に海外売上高が2000億円規模まで拡大。しかし岩本次期社長は「まだ第1ステージに到着したばかり。これからも引き続きグローバルITベンダートップ5入りを目指す」とした。

 国内市場については、「当社がまだ十分に力を発揮できていない分野が少なからずある。リマーケティングというキーワードは、再び市場創出に取り組むという意思を表したものだ」と、グローバル同様、国内市場にも引き続き力を入れていく。

 三つ目のソフト生産技術については、「日本は造船や自動車、電気・電子などの製造技術で長らく世界をリードしてきた。だが、インターネットやソフトウェアの分野では日本発の技術や価値観が世界で共感を得たことはまだ少ない」と、IT分野の遅れを指摘。そのうえで、「当社はソフトウェア開発の自動化などの生産技術を革新し、ソフト分野で世界をリードできるよう貢献していく」との考えを示した。

 山下社長は、「私の任期中、100年に一度といわれたリーマンショック、1000年に一度と言われた東北地方太平洋沖地震に見舞われながらも増収を続けることができた」と振り返り、岩本次期社長の増収堅持に強い期待を寄せた。(安藤章司)