データセンター(DC)事業のIDCフロンティア(真藤豊社長)は、DCの新設・増設に取り組んでいる。今秋、福島県白河市に大規模のDCを開設する。それに加え、2013年2月をめどに、福岡県北九州市にある既存DC「アジアン・フロンティア」で建設中の5号棟の竣工も予定している。新DCに次世代型の外気冷却システムを採用し、エネルギー使用の削減を目指す。

 IDCフロンティアは、現時点で全国に9か所のDCを運営している。このほど、北九州市にあるアジアン・フロンティアDCの4号棟が完成し、稼働を開始した。同社は、DCを首都圏から西日本に移設する大手企業や九州地場でのDCニーズの高まりを受けて、「4号棟は予約が順調に入っており、近日中に満杯になる見込み」(ビジネス推進本部 カスタマーコミュニケーション部の粟田和宏部長)と、確かな手応えを感じている。

 同社は、非首都圏DCの需要拡大に対応し、今秋には福島県白河市に新しいDCをオープンするほか、急ピッチでアジアン・フロンティアDCの増設を進めている。事業企画部の山中敦部長は、「すでに5号棟の建設に着工していて、6号棟などの増設も検討している」と、DCを速いスピードで拡充する意気込みを示している。9月末に竣工予定の白河DCは、開設時に600ラック(1号棟)のスペースを用意し、最大6号棟まで拡張することができる。

 IDCフロンティアは、白河DCとアジアン・フロンティアDCの5号棟で、次世代型の外気冷却システムを採用している。山中部長は、「建物の両側から外気を取り入れて、ファンを回さずに、煙突を通して暖かい空気を建物の上部から外に出す」と、システムの概要を説明する。ファンに使う電力を不要にして、従来型の外気冷却システムよりも、エネルギー使用を減らすことができる仕組みを採用した。(ゼンフ ミシャ)