IDCフロンティア(真藤豊社長)は、福岡県北九州市のデータセンター(DC)「アジアン・フロンティア」5号棟(530ラック規模)の増設を決定した。3月中に着工し、2013年2月末の竣工を目標としている。

 「アジアン・フロンティア」は、都市型DCが主流だった2006年頃に基本コンセプトを固め、2008年に1号棟の運用を開始した。近年になって相次いでいる地方の大型DCや、容易に拡張できるモジュール方式の先駆けだ。

 昨年10月に稼働を開始した3号棟のコロケーション利用はすでに満床が見込まれ、現在建設中で4月末竣工予定の4号棟の予約も好調に推移している。新たに5号棟を建設することによって、拡張性のある地方型DCへの移設にシフトしている大型案件や災害対策需要へ対応する。また、国内と海外からの利用が拡大しているクラウドコンピューティングサービスの西日本拠点として展開していく。

 5号棟は、温度、風速、気圧などのシミュレーションによって、最新鋭の外気空調システムを採用。空調を、従来の空調機中心で外気を補助にする方式から、外気を中心に空調機冷却を補助にする方式にする。さらに、DC内の空気の搬送抵抗を極小化することで、通年で約80%が外気冷却を実現し、ランニングコストの低減を見込んでいる。9月末竣工予定の「新白河データセンター」(福島県白河市)でも、同様の設計を導入している。