電機関連企業・施設園芸関連の企業14社が、7月24日、ICT(情報通信技術)を活用した植物工場・施設園芸の先進的なモデルを確立するために、「スマートアグリコンソーシアム」を設立した。

 参加企業はFDK、MKVドリーム、兼弥産業、三基計装、シンフォニアテクノロジー、ステラグリーン、セネコム、大起理化工業、東洋情報通信研究所、富士通、富士通九州システムズ、富士電機、古河電池、渡辺パイプの14社。

14社の参加企業担当者

 参加企業がそれぞれの得意分野で連携し、園芸施設の環境制御を行うユビキタス環境制御システム(UECS)に対応する設備や各種制御装置などを開発。施設園芸をトータルに提供するモデルを確立し、生産技術の向上や作物の安定・効率生産を支援する。

 構築するモデルは、制御装置から収集する情報をもとに、栽培状況を監視・分析し、状況に応じて最適なかたちでヒートポンプや換気扇、溶液システムなどの各種設備を遠隔・自動で制御するもの。データはクラウド上に蓄積し、栽培ノウハウを共有・活用する。

 富士通ソーシャルクラウド事業開発室事業開発統括部の渡邊勝吉マネージャーは、「1年目にモデルを策定し、2年目に市場展開していく。2年間で一定の成果を出すことが目標」としている。

富士通の渡邊勝吉マネージャー

 会長に就任した千葉大学の篠原温教授は、「人間の勘に頼らない栽培システムを構築し、誰でも最適な作物をつくることができるようにしたい。モデルが確立すれば、海外展開も視野に入れる」とした。

会長に就任した千葉大学の篠原温教授

 UECSは、国内で唯一の施設園芸の標準通信規格を持つ自律分散型の環境制御システム。従来型の集中管理に比べ、導入コスト・設置のしやすさ・メンテナンス性にすぐれる。統一規格なので、生産者はさまざまな企業の製品を活用できる。(真鍋武)