日本ヒューレット・パッカード(日本HP、小出伸一社長)は、10月11日、データセンター(DC)でのサーバーの導入・運用業務の自動化を目指す「Project Voyager」にもとづいた製品・サービスの強化を発表した。

 強化点は、インフラストラクチャ管理用のクラウドポータルサイト「HP Insight Online」の正式サービスの開始、「HP インテリジェントラック」への位置情報検出機能の追加、導入と運用作業をサーバーが行う自働化サーバー「HP ProLiant サーバー Generation 8(Gen 8)」のラインアップ拡充だ。

 「HP Insight Online」は、HPのウェブサイトを通じて、ユーザーが保有するインフラストラクチャの「機器構成/ヘルスステータス情報」、コール対応履歴などの「サービスイベント」、標準保証や「HP CarePack」などの保守契約の期間・期限などの情報を一覧表示する無償のクラウド情報ポータルサービス。エージェントレス管理機能によって、OSを起動していないときでもハードウェアを監視して、問題が発生した際には、HPのサービスセンターに自動通報し、ヘルスステータス情報に反映する。各地に分散している機器の監視など、運用管理にかかる負荷を軽減する。「HP ProLiant サーバー Gen 8」に加え、旧世代のx86サーバー「HP ProLiant サーバー Gen4~7」「HP Integrity サーバー」なども管理対象。

 位置情報検出機能は、HPの次世代ラック「HP インテリジェントラック」に、専用センサ「HP ロケーションディスカバリキット」を取りつけることで、管理ソフトウェア「HP Insight Control」に対して、サーバーの位置を自動で通知する機能。税抜価格は、2万4150円から。

 エンタープライズインフラストラクチャー事業統括サーバー&ネットワーク製品統括本部の橘一徳統括本部長は、「位置情報検出機能は、DCのなかで、物理サーバーがどのラックのどの位置にあるのかを把握することで、全体の管理を効率的に行うことができる“GPS for Server”だ」とアピールした。

エンタープライズインフラストラクチャー事業統括サーバー&ネットワーク製品統括本部の橘一徳統括本部長

 エンタープライズインフラストラクチャー事業統括の岡野家和氏は、「『HP インテリジェントラック』では、これまでラック内の電力消費情報と温度・熱情報を検出する機能があったが、今回、位置情報検出機能が加わったことで、フロアレベルでの総合的な可視化・最適化を実現するソリューションのポートフォリオが完成した」とした。

エンタープライズインフラストラクチャー事業統括の岡野家和氏

 「HP ProLiant サーバー Generation 8」では、4ソケットサーバーとして、ラックマウント型の「DL560 Gen8」とブレード型「BL660c Gen8」、1ソケットサーバーとしてラックマウント型の「DL320e Gen8」、タワー型の「ML310e Gen8」を発売。「DL560 Gen8」と「BL660c Gen8」は、インテル Xeon プロセッサ E5-4600製品ファミリーを搭載したことで、既存の4ソケットモデルから、50%の省スペース化、約30%の省電力化を実現。「DL560 Gen8」と「BL660c Gen8」はエントリ向けで、3年間の標準保証つき。税抜価格は、「DL560 Gen8」が64万9950円から、「BL660c Gen8」が96万1800円から、「DL320e Gen8」が8万5050円から、「ML310e Gen8」が5万8800円から。(真鍋武)