東京・品川で開催中の「BCN Conference 2012」。午後のパネルディスカッションで、東京からアイ・エンターの入江恭広代表取締役、仙台からアンデックスの三嶋順代表取締役、広島からネクストビジョンの有馬猛夫社長と、各地域からスマートデバイス関連の事業に積極的に取り組む新進気鋭のITベンダーの代表者を招き、「ITベンダーは『新ビジネスモデル』をどう創ればいいのか!?」のテーマで議論した。モデレータは、の谷畑良胤『週刊BCN』編集長が務めた。

 新しいビジネスモデルについて、アイ・エンターの入江代表取締役は、「これからは、中小企業が1社だけで勝ち上がっていく時代ではない。アライアンスなど、他の企業と手を組んでいくことが重要だ。例えば当社は、スマートフォン研究会に参加することで横のつながりをつくっている。情報をお互いがシェアしながら、ビジネスモデルを創造している。研究会でメーカーとの関わりも深めていって、中小からスマートデバイス市場を活性化したい」と意欲をみせた。 

アイ・エンターの入江恭広代表取締役

 スマートデバイス関連事業に関する取り組みについて、アンデックスの三嶋代表取締役は、「東日本大震災の直後は、仕事がほとんどなくなってしまい、このままでは会社がだめになってしまうという危機感を抱いた。そこで、余っているリソースをすべてつぎ込んで、以前から企画していたスマートフォン事業を開始した。宮城モバイルデバイス研究会に参加したり、地方の大学と共同研究したりしている。スマートデバイスでは、UI(ユーザーインターフェイス)が大事だと考えているので、大学ではシステムの研究室ではなく、デザイン関連の研究室と共同研究を行っている」と危機から脱出を語った。 

アンデックスの三嶋順代表取締役

 ネクストビジョンの有馬社長は、地方でスマートデバイス関連の事業を展開していることについて「地方では、新しいことをするとすぐに注目されるが、なかなか仕事にはならない。なぜなら、知名度がなく、大手に顧客を取られているからだ。しかし、スマートデバイス向けのアプリケーションでは、顧客はどこのベンダーのアプリケーションなのかということはあまり気にしない。そこに勝機がある。地方の中小企業と連携しながら、『こんな企業があるんだ』ということを知ってもらい、地産地消を目指したい」と意気込みを語った。(真鍋武)

ネクストビジョンの有馬猛夫社長
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