M2M(Machine to Machine)は、機器同士がIPネットワークを通じてリアルタイムで情報を交換し会う技術。10年ほど前からある技術だが、ここ数年のモバイルコンピューティングの普及によって、ビジネスとして注目を浴びるようになっている。
工藤部門長は、国内のM2Mクラウド市場は、2012年度を本格成長への変曲点として、2015年までに3300億円に拡大するという予測を語ったうえで、「M2Mソリューションに必要なデバイスやセンサはメーカーが提供し、モバイルネットワークやクラウドプラットフォームは通信キャリアとクラウドベンダーが提携するかたちで提供。そして、プラットフォームの上で動くアプリケーションの開発は、SIerにとってのビジネスとなる」と、エコシステムの構成を説明した。
さらにM2Mの適用事例として、バスの位置情報を収集して利用者のモバイル端末に提供するバスロケーションシステムやビルでのエネルギー監視、電気自動車(EV)カーシェアリング、飲料系自動販売機向けのオンライン検量システムなどを紹介。NTTコミュニケーションズのM2M関連商材として、パブリッククラウドサービス「Cloud n」や、インターネット接続サービス「OCNモバイルM2M」、閉域接続サービス「Arcstar Universal OneモバイルM2M」などをアピールした。(ゼンフ ミシャ)
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