ITサービスベンダーのリンク(岡田元治社長)と、サーバーベンダーのエーティーワークス(富山市、伊東孝悦社長)は、2月5日、主力パブリッククラウドサービスの「at+link クラウド」のサービス内容を大幅に刷新した。これまでの運用サポートに加え、導入時のコンサルティングやITリソースのサイジング、初期構築を標準サービスとして提供する。クラウドサービスに不慣れなユーザーでも、安心して安く使えるようにすることでシェアを拡大する。

 パブリッククラウドサービスは、ITの基礎的な知識さえあれば誰でも使えるのが特徴だ。インターネットを経由して仮想マシン(VM)と呼ばれるサーバーを起動し、その上で業務アプリケーションを稼働する。しかし、クラウドが急速に普及している状況下で「ITに不慣れなユーザーが急増している」(リンクの内木場健太郎・at+link事業部長)のも事実で、こうしたユーザーはIT知識をもつベンダーにVMの初期設定やITリソースのサイジングなどを委託するケースが多い。この委託費も含めたトータルでみると、「結果的に従来とコストが大して変わらない」(内木場部長)というケースは少なくない。

サポートつきパブリック型IaaS「at+link クラウド」

 そこで、「at+link クラウド」は、導入時のコンサルティングやITリソースのサイジング、初期構築を標準サービスとして提供することで、ITに不慣れなユーザーであっても利用しやすくした。リンクでは、ITベンダーを介さないことで「トータルのコストは、ITベンダーを介してパブリッククラウドを使う場合に比べて最大で半額程度になる」(内木場部長)と試算。割安感や使い勝手のよさを前面に打ち出していくことで、向こう3年で新たに400~500社のユーザーを獲得していく構えだ。

リンクの内木場健太郎・at+link事業部長

 「at+link」サービスは、 リンクとエーティーワークスが1996年に共同で開発したサービスで、ホスティングやクラウドなどさまざまな形態で提供している。2012年11 月現在のサーバー稼働台数は延べ2万0000台に達しており、専用型レンタルサーバーの分野では国内最大級とみられる。(安藤章司)