アンデックス社長
これまで、聴覚障がい者の通信手段は、ファックスやEメールなどが使われてきたが、リアルタイムで双方向のコミュニケーションができる手段は確立されていなかった。さらに、2011年の東日本大震災でも、「緊急時における聴覚障がい者のリアルタイムなコミュニケーション手段は極めて限定されている」(三浦社長)という現実があらためて浮き彫りになった。
プラスヴォイスは、聴覚障がい者向けに、テレビ電話を通じて手話を翻訳し、電話を代行するサービスや、企業の聴覚障がい者向けコールセンターサービスなどを手がけている。そのノウハウをもとに、およそ2年前にアンデックスと共同で、聴覚障がい者の新たなコミュニケーションツールとして、「手書き電話」の開発に着手し、今年1月末にリリースした。
現在は、アプリのダウンロードによる個人利用に用途が限定されているが、いずれはスマートモバイル関連のコンテンツ開発やウェブシステム基盤の提供を積極的に進めているアンデックスの技術力を生かし、法人のコールセンターサービスへのシステム提案なども検討していきたいとしている。(本多和幸)