東大グリーンICTプロジェクト(GUTP、代表:江崎浩東京大学大学院情報理工学系研究科教授)は、6月5日、2012年度の活動成果の発表会を開催した。

 GUTPは、ICTを活用した省エネを実現するモデルケースの確立に取り組む産学連携のコンソーシアム。ハードウェア・ソフトウェアベンダー、SIer、通信事業者、技術規格標準化関連団体、建設会社、建設設計事務所など、約70の組織が参加している。

 12年度は、GUTPが開発し、11年3月に国際標準化規格として承認されたエネルギー管理に関する通信規格、IEEE1888の普及活動を積極的に行った。成果として、米国の国立標準技術研究所(NIST)が運営するスマートグリッド相互運用性パネル(SGIP)のカタログ(COS)の候補入りを果たした。また、IEEE1888の拡張機能である管理性(IEEE1888.1)、セキュリティ(IEEE888.3)の承認投票プロセスがスタートした。

 13年度は、引き続きIEEE1888の普及活動を推進する。東京大学工学部で行っていた実証実験では、電力量の見える化を実施する範囲を工学部2号館から工学部の各棟に拡大。また、中国科学院上海キャンパスでの実証実験を開始する。さらに、分科会として「DCEM WG」を創設し、データセンター(DC)での先進的エネルギー管理・制御技術の相互接続性の確立と技術標準化を進めていく。

 江崎代表は、「13年度は、IEEE1888が独り歩きできるビジネス化基盤の構築を目指す。とくに中国科学院での実証実験は、中国マーケットに対する普及の足がかりとして進めていきたい」と意欲をみせた。(真鍋武)

GUTPの江崎浩代表